除染より避難、都市化と福島首都移転
除染より避難、都市化と福島首都移転
(Approachesより)
福島の高汚染地域でも除染が主流になりそうな気配に危機感を感じている。ここでは除染の危険性と問題点を指摘し、高い線量の地域では除染より避難が必要であることの理由を述べる。さらに都市化の有効性と首都移転のプロセスについて提案する。
除染より避難
1)除染の費用と期間
地域全体が0.5μSv/h以上は年5.2ミリの放射線管理区域に匹敵する。あまりにも広大なので除染には想定できないほどの膨大な費用と期間がかかり、それでも除染できない可能性が高い。除染期間がセシウム137の半減期の30年さえも超えるなら何のための除染か分からない。
2)除染の危険性
安易に除染すると吸い込んでしまう。肺に吸い込むのは食べるよりも遥かに危険である。危険なのは除染作業員だけはない。除染作業をすると近隣に放射性物質が飛びちる。除染作業が活発化すると地域住民や子供たちが大量の放射性物質を日常的に吸い込み重大な健康被害が起こる。
3)再汚染
除染してその場所だけ線量が下がっても、雨や風で近隣からまた新しい放射性物質がやって来る。特に山や森林にある大量の放射性物質は除染の苦労を振り出しに戻す。高圧洗浄機を使っての除染は放射性物質を近隣に飛ばすだけで、隣の家が除染したらまた我が家が汚染される。除染した表土も運ぶ場所がない。別の場所に運べばそこが汚染される。海に捨てれば海が汚染される。
4)健康被害と経済被害
地域全体の線量が高いなら除染を続けるよりも、まずは避難しかない。長期間の除染の繰り返しの間に住民は健康被害を受け続ける。政府は安全と言うだけで住民を放置している。そのため福島県民は外部被爆におびえながら内部被爆の危険までおかして個別に除染を繰り返して居住することを強要されている。県民に除染へのはかない希望を持たせて、一方で移住の費用負担の援助をせずに、結果的に県民たちが除染を繰り返し続けながらそこに住むしかないように仕向けている国の政策は人道的な犯罪である。しかもせっかく育てた農作物も安くしか売れずに経済的な困窮は何十年も続く。なぜここまで福島が犠牲にならなければいけないのか。
5)除染利権から避難支援へ
いつまでも続く除染に群がる利権が生まれる。苦労が振り出しに戻るから除染ビジネスはいつまでも続けることができる。たとえ無駄であっても住民に希望さえ持たせ続けていれば、いくらでも儲けることができる格好の除染利権だ。「住民のために避難より除染」は大嘘である。本当の理由は避難は儲からないが除染は儲かるからだ。高汚染地域は除染できない。しかも除染で重大な健康被害が起きる。和を大切にするやさしい心の日本人は、狼にとっては、従順な『和』と悪政に『やさしい』羊でしかない。被害者をさらに苦しめ利益を得ようとする悪い狼に騙されてはいけない。福島県民を救う道は地域全体が年5mSv未満の場合に除染を限定し、5mSv以上の地域の除染をやめて除染費用を避難支援にあてることだ。
都市化と福島首都移転
1)地域全体の線量が0.5μSv/h以上の場所を国が買い取る。買取費用は後に清算の上で東電に請求する。国は除染ではなく避難を促進し、住民の非汚染地域への移住と農民の代替え地での農業の継続を支援する。
2)福島原発敷地内に放射性物質を閉じ込める巨大な長期保管施設を地下に建設する。そこに汚染瓦礫、日本全国の下水施設で集められた汚染汚泥、0.5μSv/h未満の汚染地域での除染表土を格納して長期管理する。
3)買い取った汚染地域の除染はせずに、上から十分な厚さのアスファルトとコンクリートを敷き詰めて都市化する。農地と山林も都市化する。そして国会と議員宿舎、各省庁、行機政関など東京にある国のすべての首都機能を福島に移転する。
4)東京の空いた土地はすべて売却し、汚染地域の買取費用と住民の移住費用、長期保管施設の建設費用と保管費用の清算に充当する。東京の土地は高額での売却が期待できる。清算後の不足額は東京電力に請求する。
5)危険かつ報われない除染をするよりも土の上をアスファルトやコンクリで固める方がはるかに安全である。しかもこの方法は処理すらできない膨大な汚染残土を生み出すこともない。アスファルトとコンクリートで塞いで都市化すれば放射線が遮蔽できて地表からの放射線も粉塵による内部被曝も大幅に減少する。首都を移転することは何の問題もない。これ以上福島県民を犠牲を強いないためにも、首都移転は日本国民の総意としての福島県民への償いでもあり、国としてのせめても誠意ではないのか。首都移転によって福島の産業構造は農村型から大都市型へと変貌し、多大な地域復興と雇用創出が実現する。
6)国民の健康被害を防ぎ、日本経済を立て直すためには、放射性物質を集めて濃縮し封じ込めて拡散を防ぐことしかない。汚染汚泥や汚染瓦礫を長期保管する施設が必要となる。原発敷地内の地下に放射性物質を閉じ込める巨大な長期保管施設を建設し、これから何百年も安全に管理を続けることは国として当然の責務である。まさに新首都福島の国会と省庁の近くに保管施設があればこそ、役人も政治家も責任ある管理を真剣にすることが期待できる。
いい案ですね~~
実現するといいな~~
福島の子供 大人も大喜び♪
除染で命を落とすこともない