プルトニウムが 近くに?? | あなたの心に届ける詞

プルトニウムが 近くに??

福島の6地点でプルトニウム検出 原発敷地外で初 文科省「被曝量は非常に小さい」
2011.9.30 20:05

 福島県双葉町、浪江町、飯舘村の6地点から微量のプルトニウムが検出されていたことが30日、分かった。文部科学省が同日、明らかにした。福島第1原発事故によるものとみられる。原発敷地以外で事故の影響によるプルトニウムが検出されたのは初めて。

 調査は原発から80キロ圏内の100カ所を対象に、6月に土壌を採取して行った。検出された中で最も高い濃度は原発から約30キロ離れた浪江町で1平方メートルあたり4・0ベクレル、約45キロ離れた飯舘村でも0・82ベクレルが検出された。

 文科省によると、過去の大気圏内核実験の影響などでプルトニウムはこれまでも検出されており、平成11年~20年度までの環境放射能水準調査で土壌濃度の平均値は0・498ベクレル。事故前の最大濃度は8・0ベクレルだという。

 このため、文科省では「今回、検出されたプルトニウム濃度は過去に検出された範囲内にあり、被曝(ひばく)量は非常に小さい」としている。


何故 小さく見せるのか??

プルトニウムって?

プルトニウムはウランから作られます。長崎原爆の原料でもあり、プルサーマル原発の燃料でもあります。その強い毒性は多くの学者に指摘されており、「かつて人類が遭遇した物質のうちでも最高の毒性を持つ」物質と言われています。なぜプルトニウムはそこまで危険なんでしょうか。まず生体への影響を考える上で重要なのは、

α線を放出する
比放射能(Bq/g)の強さ
体内でのふるまい
の3つです(プルトニウムという放射能とその被曝の特徴より

プルトニウムはα線を放出する放射性物質です。α線がなぜ危険かというと、「内部被曝」においてより甚大な影響を与えるためです。これについてはこちらを参照してください。

ヨウ素・ウランの数万倍危険なプルトニウム

比放射能というのは、物質が放射能を出す強さ、と考えてください。例えばヨウ素131の比放射能はセシウム137の数千倍になります。これはヨウ素は半減期が8日と短く、放射線を出す能力に長けていることが関係しています。セシウムは30年でやっと半減しますが、放射線はゆっくり出てくるんですね。

実はプルトニウムの半減期は24,000年と非常に長く、比放射能はヨウ素131と比べて一兆分の一くらい、非常に小さいんです。じゃあ安全じゃん、と思うかもしれませんが、ヨウ素が出すのはβ線、プルトニウムが出すのはα線です。

これがどれだけ違ってくるかと言うと、ICRPの勧告にて"内部被ばくに関する線量換算係数"で示されています。ようするに「吸入/経口摂取したら、物質によって人体にこれだけ影響が違うよ」という数値です。吸入摂取(呼吸で肺に取り込んだ際)においては、ヨウ素は7.4×10-9となっています。一方で、プルトニウムはどうでしょうか?1.2×10-4です。ではヨウ素はプルトニウムの何倍危険かと言うと、実に16,000倍なんです。この係数値はトリウムと並んで全物質中一番高い数字を示しています。

α線を出す放射性物質で代表的なのはウランですが、ウランとプルトニウムを比較すると比放射能は数万、数十万倍にもなります。僕は以前、ウランは微弱なα線を出すから危ないよーと書きました。
今回、プルトニウムは同じ時間で数万倍のα線を出すからより危険、ということになります。例えばウラン235は一年間で2mg摂取しても問題ないと言われています。しかし、プルトニウム239はたった0.000052mg摂取したらアウト!です。その比は38,000倍ですから、ほとんど比放射能の比と同じと言えます。

プルトニウムは肺に蓄積する

体内でのふるまいについては、こちらにも書きましたが簡単に書きます。α線はとても近くの物体にしか届かない(ほとんど塵ぐらいの大きさです)。しかし、一般に被曝を想定する場合では、臓器や組織単位なんです。被曝された範囲にどれだけの影響が出るか、を考えた場合、実際の場合と臓器単位に換算モデルと比較すると、(放射性物質が体内を移動すること考慮しても)100万倍以上の開きがあるんです。

加えて、プルトニウムは肺に蓄積されます。肺の自浄作用によりある程度は除去されますが、非常に長い間人体を被曝し続けるものと思ってください。自浄されないプルトニウム量は1/4ほどで、徐々に血液の中に入り、リンパ節や肝臓、骨などに集まり、排泄されずに長くとどまると言われています。半減期は骨で20年、肝臓で50年と言われています。

またヨウ素であれば8日で半減期がきますから、体内に取り込む前の段階で減少が期待できるのですが、プルトニウムの半減期は24,000年です。体内で安定物質に変化するどころか、取り込んだ人が亡くなってもその周辺を汚染し続けるのです。僕らの世代だけでなく、孫やその孫まで害が及びかねない。これがプルトニウムの怖さのひとつです。



東電は 24000年の半減期がプルトニウムが 検出されるのは

どんなに少量であっても いやなんですね

でも 実際に検出された

ながい年月をかけて 体内を被曝し続ける


福島第1原子力発電所3号機。「Nuu brog」

通常の燃料棒かと思っていたのですが、
実は3号機はMOX燃料を使用した原子炉だったということが判明。
※1・2・4・5・6号機は一般的な二酸化ウランを使用。


MOX燃料(プルサーマル燃料)とは、
使用済み核燃料を六ヶ所村再処理工場で加工して、
再び原子炉の燃料として使っているものです。

単に新しくなるのではなく、
使用済みの核燃料からプルトニウムを取り出し、
二酸化プルトニウムと二酸化ウランを添加して新しい燃料ペレットとしたもの。


あまり核燃料のこと勉強してなかったのでWikipediaで新しい事実を知りました。
(Wikipediaの情報が全て正しいとは言えないので参考資料として引用です)

今回の事故に関するMOX燃料の問題点。
 ・ウランの新品の燃料より放射能が高い(特に中性子が著しく高い)。
 ・ウランにプルトニウムを混ぜたため融点が低い。
 ・熱伝導度が低い(局所的に熱が発生すると溶け落ちやすくなる)。

放射能が高いっていうのは何か違和感ある表現ですけど、
要するに放たれる放射線の値が高いと言うことですね。

融点が低いというのは今回の事故では。。。


純プルトニウムの融点はたったの640度。
二酸化プルトニウムの融点は、2,280度(高っ!)なので逆に融点は高くなる様な気が・・・。
んー、そうすると融点が低いプルトニウムを含む使用済みの核燃料の方が、
MOX燃料より融点低い様な気がするけど・・・。

でも、MOX燃料の問題点と言うくらいに言われてるので融点は低いのでしょう。

融点が低くて熱伝導度が低いという事実から、
確実に言えることは水位低下には敏感で燃料露出した場合メルトダウンしやすくなる。
※ウラン・プルトニウムの参考資料(pdf)。


プルトニウムから放たれるのはアルファー線なので放射能としては一番弱いタイプ。
問題なのはプルトニウムの毒性。こんなに毒性が強い物質があったのかと思うくらい。
角砂糖5個という微量で日本を全滅させることが出来るという表現があるくらい。


現段階では放射線測定値が低いため健康被害は少ないとされてますが、
放射線じゃなくて物質としての「毒性」がこんなに強いのなら放射線測定値で評価するのは違うと思う。

微量かも知れませんけど、
なぜ3号機でMOX燃料が使われてるという事実が問題視されないの???
東京電力の上層部は、多分「大変なことになったが、今のところ誰も騒ぎ出さないから黙っておこう」かと。
もし、MOX燃料の弱点・毒性の事実が知れ渡ると、反対勢力が強くなってプルサーマル計画が頓挫してしまう!


放射線値を測定してるのはガンマ線だと思う。
ところが、問題のプルトニウムが放射してるのは、紙一枚で遮蔽出来ちゃうアルファー線。
健康被害に直結するガンマ線に比べて、アルファー線は軽視されてる様な気も。


過剰に反応したくは無いけど・・・。

水素爆発で「使用済み燃料プール」がムキ出しなってる現状。
使用済みとはいえ、水位が下がれば徐々に温度が上がってメルト・・・。
燃料プールは、強固な保護設備ではなく原子炉に比べて開放的(通常は作業員が出入りしてる)。



3号基が MOXだったということ

それがわかってしまった

それなのに 住民を帰す

国も 東電も 隠す 隠す

救われない国民


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