木下黄太のブログ  「福島第一原発を考えます」 | あなたの心に届ける詞

木下黄太のブログ  「福島第一原発を考えます」

放射能防御プロジェクト 木下黄太のブログ  「福島第一原発を考えます」
福島第一原発事故について考え続け、放射能防御プロジェクトを進めます。
日本海側の魚からセシウムが検出情報。ところで皆さん、そろそろ気が緩んでいませんか? ご注意。
2011-07-31 10:06:16 | 福島第一原発


 きょう午前四時ごろに福島浜通りで震度5強の地震がありました。福島第2原発では多少の不具合が出ています。

 僕は西日本にいて、骨折の影響もあって寝ていて気がつきませんでしたが、関東は少しもゆれなかったのでしょうか。いろんなネット上の反応があんまり出ていない気がして、さして、皆さん気にされていない気がしました。
自戒を込めて言うのですが、夏休み、夏の暑いさなかの感覚でしょうし、午前四時ですし、よくないニュースを確認する精神状態の中で、なんとなく気が緩んでいないでしょうか。
福島第一原発は残念ながら収まっていません。四号建屋のプールの補強工事は終わりましたので、耐震補強は二割増し程度にはなりました。
プールの底が簡単な余震で抜けることはこれで多分なくなったと思います。
ただし、建屋全体の強度は弱いままで、傾いていますから、完全に安心なレベルではありません。震度5だとたぶん他の建屋も含めておそらく大丈夫ですが、震度6からはわかりません。警戒は続けるしかありません。

 1号機の格納容器内にほとんど燃料がなかったことを考えると、ほとんどが環境の外に放出されたという事です。メルトスルーしていますから当然なのですが、大気中も、水中にも、現在東京電力や保安院が放出されていると推定している量よりも、おそらくかなり多い放射性物質が環境下に出てしまっているということです。最も危険なのは、メルトスルーして核燃料がどんどん下にのめりこんでいないのかということです。ここで、なにがおきてくるのかおきてこないのかが分からない。

 ある政治関係者と話したのですが、そもそもF1は岩盤を削ってベースを下げて建てられている構造の建築物で、実際に通常の地下水脈は建物より上の高さにあるため、地下水が陸側からきて、核燃料と触れて、汚染水が海側に流れる事があるが、地下水脈には戻りにくいという判断があるそうです。ただし、海には流れますし、地下水には岩盤より下に深度の水脈がある場合もあります。こうした危険は続きます。これは地下水の汚染だけでなく、核燃料が深い水のたまりがあった場合、突っ込むと爆発する可能性は排除できません。警戒は怠る訳にはいかないということです。ちなみに流れ込む地下水側をとめる簡単な工事はしているようですが。本格的なダム設置を政府が急がない背景は、この建屋が岩盤より低い事が一因のようです。

 そもそも岩盤を削って原子炉をそこに設置した時点で、耐震的に弱くなりますし、低くなったために津波にやられますから、建築の通常の概念では、そもそもありえないことが、この福島第一原発ではおこなわれたことになります。もともと、危険ということを微塵も意識していないのが日本の原発であったことが、よくわかる話です。おそらく、同様の事が他の原発の立地でもある可能性がありますので、是非地元の原発を確認される事をすすめます。

きのうツイッターしてみたらあまりにも反応が大きくて、ブログでも書いておきます。知らなかった方が多いようです。

新潟市沖 マダイの内臓、セシウム 21Bq/kg 検出(新潟県の発表)


 これまで、日本海側は、当初、佐渡でサザエが1ベクレル未満しか検出されておらず、海流の点からも大丈夫と思われていましたが、今回の検出は、相当いろんな想定を変える必要が出てくるかもしれません。
一番、可能性が高いのは、福島県内の複数河川が、合流して新潟県内に流れ込んでいて、新潟沖に放射性物質が出ているということです。
この場合、新潟の河川の淡水魚はかなりの状況でしょうし、これまでほぼ警戒していなかった新潟沖の魚も警戒をはじめるべきです。

ここで、当然今回の大雨により、これらの河川が増水、決壊している事。大量に土砂も含めて、新潟沖まで流れていった事は間違いないことです。
この被害の後に確認しなければならないのは、新潟沖の海洋調査、魚類の放射性物質の調査、隣接の日本海側の県も同様の調査を行う事です。
さらに、心配が大きくなるのは、この河川の増水の影響が、米どころ新潟の、水田などに影響が出ないのかということです。比較的、大気を経由しての放射性物質の汚染が距離の割には低かった新潟県が、放射能汚染が、今回の自然災害を起点に広がっていないのかという確認作業は、せねばならないということです。
日本海側の魚、新潟の米。日本の今後の放射能フリーの食生活を支えるために、最も大切なものを守るために、確認しなければならないということです。放射能の落とし穴はそこかしこにあります。放射性物質が蔓延をしている状況は、とめることはかなり難しいのですが、それでもとめる努力をしないと、国土全体が荒廃することになります。

 

ある程度被曝しているエリア(首都圏も入ります)の人、特に子ども、妊婦、妊娠可能な女性は、被曝線量の低い場所に退避すべきだと僕は思います。優先順位は「避難する」ことです。僕はそれしか言う事ありません。慢性的に被曝することは避けるべきですから、できる限り早く退避することをすすめます。


地下ダムのことは 以前から小出裕章助教授が言っていた事である

しかし ここに書いてあるように地下水脈が建物より上にあるとなると

どの様なことが起こってくるのだろうか??

最悪の場合も考えておいた方が良いかもしれない

また 新潟の魚 米と 汚染は広がりを見せている

次第に国内生産物が少なくなり 輸入に頼ることも視野に入れておいた方が良い

まして 子供がいる場合は!!


$あなたの心に届ける詞