連絡が途切れたままに時間が過ぎて、間もなく4年目になります。
もうあの大好きな背中や、包み込むように大きな手、少し癖のある黒い髪の毛、笑うとなくなる細い目。
わたしを呼ぶ声も幻になりつつありました。
痛みに鈍感になり、時々胸に突き刺さる鋭い痛みに足下が大きく揺れても、わたしの日常は静かに過ぎていきました。
今日はPTSDで受診しているクリニックに行き、その後はゆっくりしていました。
もう何年もしっかり眠れていない事から、少し強いお薬を頂き、早めに就寝していたのでHからのメッセージに気が付くのが遅れました。
それは。
Hを取り巻く、過酷な状況の内容でした。
また投げやりで、含んだ話し方をするので、注意深く読み込まないと、Hの意図が汲み取れません。
最初はぶっきらぼうな、イライラした、やもすればわたしに当たっているとも思える口調でしたが、段々と落ち着いたHは余裕がないながらにポツポツとお話をしてくれました。
その中にはHがこの地を去ると言うものも含まれていた為に、心臓を鷲掴みにされるような痛みを感じましたが、ひとまずはHの持っていき場のない怒りや悲しみ、絶望感を受け止める事に徹しました。
本当は言いたい。
あなたは独りじゃないよ。
わたしがいるよ。
世界中があなたを悪いと言っても、わたしは信じる。
わたしが盾になる。
と。
Hはこの地を去るまでに、わたしに会いに来てくれるでしょうか…。