「 出来ない事は出来ないって言えばいいのに。 」
これを聞いてどう思います?
言われたのは社会人1年目の新人さんです。
「 何でも"はい""はい"言って、結局出来てないんだから困るよね。」
ほえ?
フォローせずに、「 困るよね 」って…
潰す気かな?
と思わざるを得ないヒソヒソ話でした。
わたしはヒソヒソ話も好きではないのですよね。
わたしと同世代の、職種は違うけれど同じチームで働いていた二人の女性の、これらの言葉にガッカリしました。
新人さんが相手なら、見守りながら難しそうなところには手を差し伸ばすのがわたしのやり方。
後ろからフォローする。
分からないと訊かれたら、一緒に考える事をする。
教えるだけでは思考すると言う事が抜けてしまうので、必ず
何故だと思う?
と訊いてから、一緒に参考文献を探して、ページをめくり読ませて感想を聞きます。
勿論激しく忙しい時にこれは出来ないので、隙間時間を利用したりするし、それすらない時は業務終了後に、相手の様子を見てから決めます。
新人さんは一日中気を張って疲労困憊状態ですから、残る事をさせたくないし、本当はその場で教えてあげられれば一番なのですよね。
だから5分…いや、3分でも良いので話をします。
新人さんをはじめとする若いスタッフは、次の世代を担う大切な家族です。
自分にも新人の頃はあって、出来なくて恥ずかしかったり悔しかったりはしたはずです。
自分のいたらなさに涙を流した事もあるはずです。
最初から出来る人なんていない。
失敗を失敗で終わらせるのではなく、そこから得てもらう。
そして糧としてもらう。
導くのは、わたし達先輩なのです。
後輩が夢や希望を持って働けるように、自分の思いを自由に表現出来るような環境を作るのも、我々の仕事です。
ため息ついたり、舌打ちしたり、お里が知れますよ。
と言いたくなります。
人って喉元過ぎると忘れちゃうからな。
でも新人さんを潰すのはやめてね。
あなたに愛がなければ、愛は回って来ないし…ね。
夢と希望を持たせてあげましょうよ。
この厳しい世界に飛び込んで来た我々の大切なfamilyに。
わたし、甘いのかしらん(^_^;)