GWはカレンダー通りのお休み。

大型連休なぁんてのはもはや期待しないけど、

GWのおかげで仕事がタイトスケジュールになんだよねぇ。


明日は人事考課があるし。無駄に緊張するし。

明後日は怒涛の忙しさの上に、夜から雪山だから残業したくないし。


さて。そろそろ佳境に入ってきた八甲田。

残すところあと2日、いってみやしょー。



=====



2月10日(火) 八甲田4日目 くもり(4/365)



4日目にもなると慣れたもんで、ロープウェーに早々に乗り、
降り場で準備しつつ待っていると、目の前を神が通った。

神は売店でチョコレートを買っていた。


「神でもチョコレート食べたりするんだねードキドキ


もうね、LOVE目線ですよ、完全に。

「八甲田に来る女性なら絶対ほれてまうわー」と相方は言ったけど、

ほんとその通りだと思う。


外に出ると残念ながらくもってた。


いつものように少し登り、開けた場所で板をはく。


トップガイドはKさん、落ち着いた話し方と態度に安心する。

昨年もKさんの日が多かったし余計にね。

後ろはななななななななななんと、神がついてくれるというではないの!!!

嬉しいっす。生きててよかったっす!!

今日もなぜかガンガンチームに入れられたけど、頑張りますっ!


今日の神はスキーをはいていらっしゃる。

一昨日はテレマーク、昨日はボード、今日はスキー。

あぁぁぁ雪山の申し子とはきっとあなたような人のことを言うのですね!

アタシが申し子を名乗るのは100万年早かったです!(←バカ)


・・・なぁんて言えるわけもなく、その気持ちを全く表に出さずに

非常にクールに挨拶をしただけですが(シャイなもんで)



■■ 雪山依存症 ■■-樹氷

 ▲樹氷。ちょっとだけ晴れた!


そこからは、昨年の春スキーと同じように、平坦な道をたらたら歩く。

途中からカニ歩きで登るんだけど、

普通のカニじゃなくて、前に進みながら登らなきゃならない。

しかも結構斜度があるので、板を揃えないとずり落ちるし、

一歩ごとに前に進まなきゃいけないし・・・

コツを掴むまで結構大変だった。


最初は3番目を登っていたけど、ちょっと遅れてしまった。

でも!自分が想像していた以上に登ったみたいで、

その甲斐あって、前に見える斜面はよだれが出そうなくらい楽しそうだった。

今までの苦労を全部忘れるくらいの、ノートラックの斜面!


下にはもう一方のスキーチームとボードチームが。

相方が見てる!彼女は登ってこなかったのだ!ヘヘン!


私には珍しく、2番目を滑る。



ふうううぅぅぅぅぅ!



出たーー!声、出ました!!

絶妙の斜度。そして浮遊感。

たまんねー!やめらんねー!

下で皆見てると思うとさらにさいこー!

登った者だけが味わえるこの快感ー♪

本当に、今までのベストじゃねーかっていうくらい楽しかった。

斜度がなくなりつつあるところで、手を大きく広げてバンザイしちゃったもんね。

もう1回滑りたいって思った。

テンションMAX!だったアタシだけど、

「ここからさらに登るので暑くなりますよ、頑張りましょう」とKさんに言われ、

くらーい気持ちになる。

登った苦労って、滑ってる間は全部忘れてるけど・・・思い出してしんどくなる。

ヘルメットを脱ぎ帽子を被って、ゴーグルを外してサングラスをかけて準備は万端。

「私遅いんで先に行ってください」と言ったものの、

「いいですよ」って先に行かせてくれる初老の男性。紳士的だなぁ。

でも一番後ろがいいんだけどな・・・。


後ろから4番目だったけど、急斜面のカニ歩きに大苦戦。

つーか体力がなさすぎ。

私が一番若いくらいなのに、なんだその体力ってくらい皆すいすい登っていく。

初老の人でさえたやすく登っていく。


あまりにもずり落ちるので、神に「休憩して」と何度か言われる。


それでも後ろを気にして「すみません」と言うと、
「私たちも休めるから。後ろは気にしないで」と言われる。

優しすぎるー(T_T)

あぁまた白馬BCの再来だ。足手まとい。悲しすぎ。


なんとか登りきると、随分前に着いたであろう前の集団が見えた。

ここで休憩。しばし呆然。その後少しお茶を飲む。

神に「滑る体力は戻った?」と聞かれたので

「はい滑る分だけは」と答える。

神に話しかけられて嬉しいはずなのに、力が出てこない。


そして1本。

先頭を滑った2名ともがこけていた。勇気ある犠牲者たち。

段差があるのかな?と思ったら、滑りにくいカスカス雪だった。


途中、ボードチームが同じ斜面を滑ってきた。

あ、相方発見!

大声で名前を呼んだけど気付かない。

それを聞いていた神が「彼女上手くなったよね」と言った。

昨日に比べってってこと?それとも昨年のことを覚えてるのかな?

なんにせよ、神にほめてもらえるなんて、心底うらやましーーー!!

ジェーラーシィー。


さらに歩いて登る。

もう無理しんどい吐きそうと何度も思った。

汗だくだし、でもそれさえもどうでもいいと思った。

なんとか着いていって休憩。

休憩の間も皆なんだかスマートなんだもんなー。

私なんて板脱いで座っちゃうけど、皆板を履いたままで立ったまま。余裕がある。


でもでも。

「あとは滑るだけですよ」の声にガツッとテンションがあがる。

そりゃーもう自分で言うのもなんだけど、

登りと滑りでは別人ですよ、アタシ。


広い斜面を自由に滑る。楽しい。

登った苦しみなんて、やっぱり全部忘れてる。

自分でもバカだと思うけど、本当にそうなんだもん。


最後の林間を調子にのって滑ってたら、

前の人を見失って、見つけた!と思って寄っていったら

もう一方のパーティーだった。

Wさんが「小雪さん間違えたのね。じゃ一緒に行きましょうか」

と言ってくれたものの

「あ!いた!見える?あの真ん中の団体」と教えてくれた。

無事リカバリーできた。

間違ってアタシの後をついてきた人が「間違えた~」と言いながら

美しいフォームとスピードで滑って行くのに見とれてしまった。

あぁどうしてアタシはこんなに上手い人と同じパーティなんだろう?

その謎は最後までとけなかった。


林間を滑って午前の部は終了~。


お昼はロープウェーで上がってから食べようとしたものの、

かなり混んでいて席がなかった。

相方が仲良くなったボードの夫婦がすすめてくれたので、相席でご飯を食べる。

このご夫婦もまた・・・仲良くてステキだった。

奥さんは色白で一見おとなしそうに見えるのに、

滑りは相方と間違うくらい力強くて、上手くて、体力もある。

旦那さんもスマートで早くて上手い。


春~秋は山登りをしていることや

いつもは北海道に行ってて八甲田は初めてだとか

でもはまってしまったのでこれからは八甲田にしようかとか

野沢はやまびこが楽しいですよねとか

話はつきなくて、楽しい。



午後、上はガスってた。


どれだけ登るのかドキドキしたけど、

朝に比べるとひよこレベルだった。


昨日と似たルートだなー、と思ったら同じかもしかコースだった。

でも微妙に滑る場所は違うから、ノートラックだけどね。


滑るにつれガスが晴れて視界がよくなってきた。



■■ 雪山依存症 ■■-下は晴れ!
 ▲下はこんなに晴れていた


途中、沢の天然ハーフパイプを通る。

楽しいけどスピードがすんごい出るのねー。

出すぎて怖いので最後はハの字。


うねりのアップダウンを越えて、

ジェットコースター気分を味わう。

ちょっとでもトレースからはみ出ると

止まるか埋まるかなのでかなり慎重。


かといってトレースに忠実に滑ってると、

急に斜度がある部分に出るとスピードが出すぎて怖い。

でもそれがまた楽しいんだけど。


下の雪ははカスカスで重いけど、天気がよいのでかなり気持ちいい。

青空と林を見てたら、またまたやめらんねーなーと思う。

パワースポットってよく言うけど、人の言うパワースポットなんてどうでもいい。

アタシにとってのそれは迷いなくここで、そして聖地なのだ。

間違いない。ここにくると幸せになれる。

聖地であり楽園であり天国だ。

こんな場所に出会えてアタシはラッキーだな。


最後の斜面は林間だった。

午前中と違ってそこそこ斜度がある。


もう怪我してもええわーって自由に滑るが、もっと際を攻める人もいた。


途中の天然キッカーに気付かず、アタシはつるりと滑っただけだけど、

うまいアークテリクスさん(アークテリクスを着てた)は華麗に飛んでいた。

歓声があがる。


スマートな滑りの初老の男性はキッカーに入らずに脇を滑った。

一番後からきた神は当然のように飛んでいた。


K夫妻の旦那さんが

「ジャンプしないのが大人の選択だよー。Sさんは子供」

と言ったのがもう・・・ツボに入って皆で爆笑した。


でも少なからず、子供の要素を持ってる人の集まりだと思う。

でないとBCに来たりしないと思うから。


最後は昨日と同じように歩いて山荘まで。

山荘に着くと相方がまだだったので、K夫婦と色々話をした。

八甲田にはもう10年以上来ているらしい。

そんなのを聞いたらまだまだだな~と思う。

あと10年通ったら上手くなれるだろうか?と思ったけど、答えはNOだ。

八甲田での滑りをいつものゲレンデで練習しようと思っても無理がある。


仲良くなったボード夫婦は今日で帰るらしい。

楽しかったです、また来年会いましょう、と手を振った。

なんだかまた、会える気がした。会いたい気がした。


ツアーが終わった後、ガイドのKさんがサービスで撮ってくれた

デジカメの動画を見せてもらったけど、

最高の1本を滑るアタシは本当に楽しそうだった。

相方も縦横無尽に滑ってて楽しそうだった。

でも・・・ボーダーはスキーヤーより滑りが自由・・・というかマイペースだね。

フレームアウトしまくりなんだもん。


選ばれし者のみが滑れたさいっこうの斜面の動画を相方が撮ってくれていた。

ワクワクしながら見たけど、

下の方でバンザイしている以降の、ほんの少しの部分だけだった。

「思ったより早く滑ってきたから」ってそりゃそうだけどさー

滑り方でわかんでしょ、こんだけ一緒に行ってんだからさ。と思った。

でも・・・きっとこの先、

あの斜面以上の最高な斜面が滑れるって信じてんだよね。

だからやめらんないの!


さていよいよ明日は最終日。

八甲田に来てから毎日がびっくりするくらいの早さで過ぎていく。

幸せすぎて怖いというより、1日の早さが怖かった。


続く~