わかりやすく風邪をひきました。

会社を早々に退社して、GAPに立ち寄る私。

はよ帰れってね。ま、見たいものがあったので。

そんなもんです。


ってわけで、のびのびーになっていた赤倉最終日、行きましょーか!

・・・あーしんど。鼻水が滝のようよ。文章のテンションとは裏腹に。



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1月26日(土) 赤倉2日目 番外編



イタリアンを思いっきり食べて、バスに乗る。

コンタクトも取った(お店で)歯磨きもした(これもお店で)

もう後は寝るだけ!の状態で、
席についた途端、寝まくらをふくらませて、はいおやすみ。


体から疲れがどっと溢れてきて、すぐにウトウト。

「あとキューピットバレイでピックアップしたら、高速に乗りますからね」
という運転手さんの声をぼんやりと聞いていた。


気付くとずっとバスが止まってる。


ピックアップに時間がかかってるんだな。
早く来いよ、待たせんなよ。
長いなぁ、まだ来ないんかぁ、と夢うつつに思ってたら、
隣から、ガリガリ、ガリガリ、と雪をこする音がする。


ガリガリ・・・ガリガリ
バタンバタンバタンバタン
ガリガリガリガリガリガリガリガリガリ

バタンッバタンバタン

ガリガリガリガリ・・・ガリガリガリガリ・・・



「えーUターンするのに時間がかかってます。少しお待ちください」
とアナウンス。


あぁ・・・人待ちじゃなかったんだ・・・

ウトウト・・・


ガリガリ・・・バタン。ガリガリガリ・・・ガリガリガリ・・・


・・・時間かかってんなぁ。

バタンって、ドア?荷物用のドアを開け閉めしてる?


「えーと、○○が混んでいたので、まわり道をしようと思ったら
道を間違ってしまい・・・今頑張ってUターンしますのでしばらくお待ちください」


そこでようやく目が覚める。時計は23:44。

相方も友人Eも、周りもほとんど眠っている。


なんだか目が覚めたなー。
時間がまだかかるなら、暇だし、預けている鞄から「重力ピエロ」取りたいなー。

と、外を見ると、必死で雪かきをする運転手2名。

気の毒に・・・


戻ってきた運転手が汗をふき、エンジンをかける。
左の後輪がキュルキュルと音を立てる。
・・・ダメみたい。


また運転手がバスから降りて、雪かき。
戻ってきてエンジンをかけ、後輪が空回りし、またバスから降りて雪かき。


・・・を何度繰り返しただろう。


12:30 相方も友人Eも起きた。


道を間違え、前も右横も雪の壁でUターンできず、
しかも左の後輪が深い雪に埋もれてしまって身動きができず、
車体が左に傾いている状態らしい、と推測する。
(アナウンスがないのであくまで推測)


作業していた運転手がいなくなった。
うわさでは重機を取りに行ってるらしい。


どれくらいたったんだろう。
眠気と不安と焦りとだるさを感じながら、音楽を聴いてると

暗い道に、動く2つの明かりが見えた。


除雪車だ!
やっと助けが来た!

さぁ、この横の雪をどっさり除雪してちょうだい!


・・・と期待していたのに除雪車は少し離れた場所に止まったまま動く気配がない。

やっと動いた!と思ったら、
バックして、何もせずそのまま帰っていった。


車内全体が大きなため息。


何のために来たんー?!
これで完璧遭難やわ。
どうすんのー!


それに対しても全くアナウンスはなく、
おかげで疲れているのに気になって眠れず、
除雪車が去って30分後、また新たな明かりが見えた。

今度も、さっきと同じ(に見える)除雪車だった。


手作業とは比べ物にならないほどの大量の雪をかきわけ、

運転手が再びエンジンをかける。


車内の気持ちはひとつだった。
動け~動け~
・・・でもダメだった。


今度は前からひっぱられた。
車にガクンと衝撃が走る。


ヒエー
このまま横に倒れるんじゃないの?!


恐怖が走り、とりあえず何か会った時に逃げれるように靴を履く。

誰かが「遺言・・・」と小さな声でつぶやく。
冗談だろうけど、最悪、そういうことも起こりうるんじゃないかと不安になる。
その気持ちは、とりあえず乗客みんな降ろしてから作業すべきだよね、という怒りに変わる。


何度か引っ張られ、しばらく沈黙が続いた後、
「このままだと、いつ復旧するかわかりませんので、

キューピットバレイにて待機してください。
ピストン輸送しますので、10人ずつバスに移動してください」
とアナウンス。


あぁやっとか・・・もっと早い段階でこうすべきじゃなかったの?

とぶつくさ言いながら一番乗りでバスに移動、

そのままにキューピットバレイ行き、更衣室を見つけ寝そべる。


いつまでここにいるんだろうな。
帰りたくないって思ったけど、まさかこんな形で実現するとはな・・・
と考えながら、疲れのあまりスコーンと眠りに落ちた。


誰かの「バス、来ましたよ」という声に起こされる。
いったいどれくらいの時間がたったのかわからない。
外に出ると、まだ暗かった。
バスがそこにあって、とりあえずほっとした。


運転手は「自分達のせいでこんなことになって申し訳ない」と平謝りだ。

こういう時、アタシは真っ先にブチッと切れてしまうんだけど、
今回はなんだか、責める気がほとんど起きず、むしろ同情してしまった。

だって自業自得とはいえ、雪かきで相当疲れているだろうし、
これから寝ずに関西まで運転して帰らないといけないし。
解雇になったりしないかしら?減給は?とかまで考えた。


そんな状態でも怒り出す人はいなくてみんな常識的だったし、
子供がいなかったのもよかった。
何より、全員無事でよかった。


でもさすがに、2回目の休憩(朝9:30頃)に、
朝食も何も売ってないPAを選んだのはどうかと思ったけど。
普通SAにするよねぇ?お腹すいてるよみんな、とぶつくさ。


結局、予定より6時間遅れで関西に到着した。

別れ際に大人の対応として

「お疲れ様でした。お世話になりました」と言ってみた。
その時の心底疲れて、でもほっとした運転手さんの顔が

なぜかやけに印象的だった。