お客様から、素晴らしい症例のご報告を戴きました。

【発症〜治療まで】
https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=389378732002536&id=100027912383552

【回復後】

各コンディショナーには魚体毒性は皆無なので、ご使用に際して上限値は原則としてはありません。

ただ、水質が悪化している場合と、魚体表皮粘膜に大量のパラサイトが付着している場合、この2つのケースに於いてのみ、ご使用にあたっての上限数値を設けております。
この2つが重合しているケースがあまりにも多く、特に無処置で導入された個体の場合、百発百中で許容範囲を遥かに超える量のパラサイトが付着していると見て間違いがないので、徐々に濃度を引き上げていくよう、申し上げている次第です。
###重要###
※大量のパラサイトが付着した状態で一度に濃度を引き上げると、一撃でパラサイトの生命活動が停止してしまいます。粘膜に食いつかれたまま生命活動を停止されると、例えるならば天プラの衣を全身に被ったような状態になり、魚体はそれらを振り落とすことができないので、一時的に呼吸困難を呈し、状況がひどければトドメになりかねません。
勿論それらはヌルの遊離と同等の速度で魚体から離れていくものですが、早くて数時間〜最も分厚いものだと数日かかる場合すらあるものなので、特に初回のご使用には濃度に注意するよう申し上げております。
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本来存在し得なかった命が永らえることは、その個体単独ではなく、すべての未来が変わるインパクトがある出来事として考えます。
【もし、○○が生きていたら…】
過去に失われた数多の生命を思うとき、その【もし】が現実になった世界がどのようなものか??絶対にありえなかった未来の世界を知ることは、人間である以上できないものです。それは【見果てぬ夢】と呼ばれる物に等しい世界かもしれません。
金魚には価格があり、価格と等価の価値として生命の重みは受け止められがちですが、命永らえさせた果ての未来はお金でどうにかできるものではありません。
【見果てぬ夢の世界の扉】を開くこと以上に、自分たちにとって価値ある仕事はない、と信じます。

貴重な症例をお寄せくださったお客様には心より感謝を申し上げます。

文責:水棲疾病基盤研究所


本年の7月初旬、蘭丸息子君の散歩の際、アブラコウモリの幼獣を2回拾った。

アブラコウモリは身近な哺乳動物の中でも極小の部類に入る種族で、益獣として鳥獣保護法で保護されている。
余談だが、コウモリが不気味だと思うのは西洋のドラキュラのイメージが定着してしまったゆえであり、古くは害虫を駆除し、家を繁栄させてくれる守り神として日本に於いては愛されてきた歴史がある。特にマラリア等羽虫が媒介する疾病に苦しめられた南方では、コウモリは家の設備と同等かそれ以上の存在として必要とされ、人間がコウモリに寄り添いながら生活してきたとのことである。
   ドーマ君画像
私どもは二頭を一週間隔で拾ったのだが、一番最初に拾った【ドーマ:(дома)君】と名付けた雄個体(新生児)は、徐々に衰弱し、約一週間で弊死に至った。
    ドーミィちゃん画像
二頭目の【ドーミィ(домий)ちゃん】と名付けた雌個体(目が開く前ぐらい)が無事成長し、現在まで生存している。
しかしながら、この個体は羽の上親骨の人差し指・中指に左右とも強い歪曲があり、飛翔能力はほぼゼロ、ただ羽ばたくだけであるため、野生に戻すこともできず、終生保護が視野に入っている。
 
先にも申した通りコウモリは鳥獣保護法により飼育してはならないものとされているので、当研究所では法的な整合性をとることから試みた。
結果、千葉県の環境生活部自然保護課狩猟・保護班に届け出を出し、同時にボランティア認定を受け、合法的に飼育できる状態を整えた。
飼育といえど保護の域は出ないので、移動譲渡等は一切禁止の上、保護の規則は厳重に適用される。

ネットで検索をするとアブラコウモリはその飼育法やその他諸々が簡単に出てくるものだが、実際にやってみると書いてあることとは相当異なり、全くあてにできないということがわかった。
その中でも公式記録として動物園が保護を行ったものがあるが、獣医がついていながら半年未満で全頭弊死という結果に終わっており、確実な指標とはならなかった。何より、人工保育下での連続飼育記録が半年未満であることがわかり、哺乳動物でありながら難物中の難物であることも判明した。
 
現在も試行錯誤を繰り返し、保護継続中であるが、例に漏れず年末には消える命であるやもしれず、全く予断は許されない。
アブラコウモリの捨て子は6月から7月に集中するようで、来年のその頃にはボランティアの私どものところに幼獣が来る可能性が高い。それまでにはある一定の飼育方法を確立したいと、鋭意継続中である。
 
文責:水棲疾病基盤研究所
 


アブラコウモリ記事から分離しました
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お預かりしたKのHちゃんが亡くなりました。
死因はOちゃんと同じです。そもそもOちゃんをそちらで看取ってうちに来ることになったので、どういう状態になったかよくご存知のはずです。うちに来た時点でHちゃんは既に発症していました。足掛け三年、よく頑張りました。たいした生命力です。
ご連絡をとろうにも携帯が変更になっていて、やりようがありません。なので、こちらからの連絡とさせていただきます。
死んだ場合には遺体は必ず返却してほしいという予てからのお約束通り、正直申し上げて気は引けたのですが、冷凍保管しております。
現在はN様のご希望に添う形とさせていただいておりますが、冷凍庫を一台占有し続けますので、ご連絡がない場合は死後半年を区切りとして、保健所届け出の上で火葬とさせていただきます。その際には、間違いなく本個体であること、うちが陰で好き勝手言われているように何かをどうにかしちゃっていないことを示すため、ブログアップをさせていただきます。既に三年が経過し、騒いでいた方々には過去完了形になっている問題だったかもしれませんが、こちらにとっては手元にKが居る以上、常に現在進行形の問題です。これ以上おかしなことを触れ回るようならば、いい加減全部ぶちまけますこと、何卒ご了承をください。

文責:水棲疾病基盤研究所(坂巻)