Потомки железного - рыбы
Descendants of the ironfish

魚取沼産系*累代繁殖鉄魚 

 *元々の親魚は昭和33年の天然記念物指定前に捕獲されたものとのことです。
※鉄魚はWCのものを指し、これは天然記念物指定を受けておりますので、現在は個人の趣味~商業ベースとしては、捕獲も飼育も販売もできません。
※添え書き抜きで単独の「鉄魚」と呼称した場合、それは野生下から捕獲してきたWC個体そのものの意味になりますので、虚偽となります。
※仮にWC×WCのF1であっても鉄魚と呼称するのではなく、それは「親魚捕獲水系」系の養繁殖鉄魚として表記しなければならないことになります。

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【鉄魚の容姿:体色は鮒色(無褪色)、もしくは赤色のものも偶にあります】

【体形は鮒型。尾は吹き流し尾、各鰭は比較的延長します】

↑この部分を基本形とします。

魚取沼に於ける鉄魚採取が規制される以前は、地元では鉄魚を飼育したり累代繁殖を行っている家庭が比較的多かったことは知られております。

鉄魚の定義がWCである以上、累代鉄魚に禁忌行為は基本として存在しなくなります。

この禁忌行為が基本として存在しない、ということが現在の彼らの子孫であろう個体群に混沌とした誤解や混乱、少なからぬ故意や作為が介入する余地となります。

そもそも鉄魚とは、以前の簡易なDNA鑑定では金魚との相関関係が無い説が主力でしたが(鮒の尾鰭が延長した突然変異)、現在ミトコンドリアDNA鑑定を行った結果、少なからず母系に金魚(琉金)が存在しているという結論が出ております。すなわち、天然記念物の鉄魚が現在も当時のままであるならば、琉金(♀)×鮒(♂)がハイブリッドした個体の子孫群ということになります。

禁忌行為が基本として存在しないので、手元で累代する鉄魚の子孫たちにどのようなことを行っても、先祖に「鉄魚」が1度でも入っていれば「鉄魚」と言ってしまえる部分が故意や作為の温床となります。これを妨げる決め事が定義付けられていないので、それは繁殖を行う方々の倫理観や正義感、人間性に依存せざるを得ません。その為、現在流通している「鉄魚」と称するものは、真摯に取り組んでいらっしゃる方もいらっしゃる一方で、明らかに金魚の品種・ブリストルや朱文金などを掛け合わせ、その容姿やカラーバリエーションを本来の鉄魚の容姿から甚だ乖離させたもののほうが多く見受けられます。

インブリードの緩和としてある時期に朱文金の無褪色個体等使用することはあったのかもしれませんが、天然採取が禁じられた以上、親魚候補個体群が年々縮小していくことはわかっていたことで、本来の鉄魚と同じ容姿のものを残すつもりであれば、計画的綿密な繁殖が必要とされた筈であり、インブリード緩和を行わなければならなくなることはその容姿を保存する上では「恥」であると私共は考えます。

昨今鉄魚と称して売られている個体は尾が派手なベールテールであったり、カラーバリエーションは極めて豊富であったりと、現在の消費者のニーズに合わせたものなのかもしれませんが、上記理由として考えた場合、「・・・・・・???」という印象しか残りません。

禁忌行為でもなく定義でもないので、私どもの考えとして申し上げれば、野生水系から切り離された時点で金魚は介入させては鉄魚の子孫と胸を張って言えるものではなくなるように思われます。なぜならば、鉄魚×金魚・・・×金魚×金魚、で累代されれば、普通の見方をすればそれは既に金魚です。しかし、鉄魚が絶滅に瀕していたり、天然記念物指定を受けた地域に於いても野生水系で雑種が進んでいるのであれば、過去1度でも鉄魚が入った金魚は仮に尾が開いていてもパール鱗でも背鰭がなくて頭が出ていても出目でも鉄魚、と括られるのかもしれません。それを言い出すと1個体1個体複数方式でDNA鑑定にかけるか、ブリーダー氏とその周辺関係者に自白剤やポリグラフを用いるか、累代繁殖後の仔の分離判断を行うかとかそういう話になりますので、この種族についてそこまでの情熱を単独で叩き込むこともできない弊店がどうこう言う話でもないとも思います。

 

最後になりましたが、今回の個体群は、魚取沼を出てから家族内で歴代管理をし、一度も金魚は入れていないと胸を張って仰るブリーダー氏の繁殖個体群です。

これ以上の疑問を挟むと、最早何を信じて良いのかこの種については全くわからなくなりますので、これをもって弊店ではよしとします。

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今事務所にワンちゃんがおります。事情がありお預かりしている子です。

ジャーキーをいっぱい食べて、とても元気にしております。