丹頂(鶴頂紅) 65%以上スケールレス
 Это золотая рыбка не имеет чешуя: площадь поверхности тела более 65%.
* Это не прозрачный чешуя.

 This goldfish does not have scales: over 65 % body surface area.
*It is not a transparent scales. The scales does not exist.

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丹頂を見ていてふと思い立ったので、これから金魚の動画を出すときには関連性の高い「魚病メモ」を記していこうと思います、時間が許す限り。

 

【魚病ひとくちメモ・・・1】

 

・特に白い地肌の個体に目立つ傾向ですが、「鰭の付け根がうっ血している」ものを頻繁に見出すことが出来ます。これは殆どの場合「敗血症」の初期~中期症状です。(個体体質として例外的なケースは存在しますが、レアケースとなります)

・付け加えて鰭の病的な血走りまで併発すると、病期としては後期~晩期が想定されます。

・敗血症は常時金魚の死因トップ3にランクインする疾病となっております。

・終末期間際まで個体の不調として際立った症状が出てこないので、取り扱いには注意が必要です。死の数時間前まで彼らは普通に遊泳し、摂餌します。敗血症、特に金魚に限って言えば、食欲は健康のバロメーターにはなり得ません

・淡水(軟水)中の魚は水を飲まないので、こういった内的疾病に通常の薬浴を行っても手遅れになりがちです。

・敗血症の発症原因にはパラサイト症~純粋な細菌感染症等多くがあり、未治療の患部から二次三次的に血流に乗った細菌類が活動することで血管が腫脹します。特に表皮が薄い箇所(鰭の付け根)から腫脹した血管が見えることから「付け根が赤い」状態が起こります。

・自己防衛策として、白系の魚に限らず赤系の個体であっても、鰭の付け根が病的に鬱血して赤いものは選ばないことが肝要です。赤系の個体は特に見逃しやすいので、白系よりも注意が必要です。

・養魚場/問屋/小売店などで、ほんのちょっぴり赤くなっているものは極めて多く見出されます。結局最後に泣かされるのは飼育者様、巡ってはその個体を出してしまった小売店様の大損になる話なので、どこからであれそういった個体は受け入れるべからず、と断じたいのですが・・・。

 

 

※小売店を叩いているのかという意見を頂戴致しましたが、この情報は小売店の為でもあり、ロスとお客様離れを回避するための最低限の豆知識でもあるものです。そういった魚を流通させない為の最終防衛線は小売店様なのです。文句を言っている場合では御座いません。

※明治初期だかにどこかの漁村で、防疫と治療の為に赴任した医者が「チフスの種まき」をしていると喧伝され、地元漁師に虐殺された事件を思い出しました。

この事件の持つ意味は人により様々ですが、要は「病識の無い人間を無理やり治療しようとすると此方の身が危うくなるので、死ぬまで放っておいたほうが良い。何をどう説こうと理解されないのだから」という意味でもあると仰っていた先生が居たように記憶しております。

※無知は極論を言えば小売店の場合、最近でもある有名店がそうであったかのように、築き上げた全てを放棄して夜にこっそり逃げなければならない顛末にしか至らないと頭に叩き込んで欲しいと切に願います。