Roses Have Thorns(Part 6) The Odessa Massacre
:薔薇には棘(パート6)オデッサ虐殺

昨日ロシアの知人から教えてもらった動画です。
これは西側のTV局がドキュメントとしてウクライナ危機を特集したもので、地上波で放映されたものです。
字幕は全て英語で、自動翻訳を入れれば大体のことは理解できるようになっています。

youtubeにあがっているだけでも現在パート1から17まであり、発生当時から現在に至るまでの経緯が良くわかります。

今回はパート6、オデッサ虐殺の前日にどのようなことがあり数百人のユーロマイダン兼フーリガンがオデッサに集結してしまっていたのかを非常にわかりやすく説明しています。

時系列として最初から見ていると、昨日のように生々しく、非常に腹立たしく・・・、滅多に昼間に更新しない弊店が即時行動を起こしてしまう問題でもあり続けます。
この頃まではまだ今日の日本のようにキエフがキエフであり、ドネツクはウクライナ国に属していました。それが一夜にして地獄の釜が開き・・・。この悲惨な途方も無い出来事には言葉を幾ら尽くしても語りきりません。

オデッサ虐殺が起こる前日までに何が起こっていたのか?
【この日、2014年5月2日、ウクライナは国家として死んだ】とまで言われる事件です。
何故オデッサにユーロマイダン兼フーリガンが集結していたのか?
サッカーの試合が開催され、応援のためにキエフから彼らが組織的に移動していた、という点があります。彼らはヒトラーユーゲントを気取り、ジークハイルと挨拶をする人々でした。
試合に負けていきり立つ彼らと「アンチマイダン」デモが出会い、衝突が始まりました。
次に、メーデーの前日なので、アフガン退役軍人がそのそばでコンサートを開いていました。
コンサートには大勢の退役軍人関係者の家族(ロシア側)がつめかけておりました。
そこにアンチマイダンのデモ隊とユーロマイダンのフーリガンが乱闘になり、多数のけが人が出ているという知らせがもたらされ、コンサートはその場で中断し、大勢がアンチマイダンの救出に向かいます。
労働会館で犠牲になった老人や中年女性、若い母子や妊婦はこのとき救出に向かってしまった人たちです。(インタビューで合流組の中年女性がその話を泣きながらしています。)
手当てをしようとする彼らはそのままユーロマイダンに追い立てられ、やむなく労働会館に逃げ込みます。
その後、ドアが破られ、中で虐殺が始まり、焼死以前に中でリンチされ殺された人が37人であったと言われております。同時に投入された火炎瓶や撒かれたガソリンによって被害は拡大し、よく知られるオデッサの大火となってしまいました。
前日~当日のこの出来事を順を追って見ていくと、何故サッカーで負け、狂ったユーロマイダンフーリガンの前におあつらえ向きにアンチマイダンデモ隊やアフガン退役軍人会の野外コンサート会場があったのか?そして大きな建物がその先にあったのか?これこそ「社会カオス理論」の初歩中の初歩のような出来事です。全てが偶然だったのかどこかに作為があったのかは今となってはわかりませんが、制御された群集心理の成した出来事であったとしたら、人道に対する犯罪であると強く憤りを感じます。

この動画は普通の市民がケダモノになっていく様を記録した最たるものです。
彼らは精神病患者にしか見えないのですが、恐ろしいことに流行に流されやすい普通の市民でもあります。
このような異常者に殺され、そして彼らと戦い戦死された方々を思うと、政治とは、人の営みとは何であるのか?深い猜疑と落胆、そして怒りが入り混じる非常に厄介な感情に囚われてしまいます。
どのような哲学書を読んでも、私達にその解答はみつかりそうにありません・・・。




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