【過程】
http://ameblo.jp/fairlady-sp310/entry-12121585264.html その1
http://ameblo.jp/fairlady-sp310/entry-12123449168.html その2
http://ameblo.jp/fairlady-sp310/entry-12134664607.html その3
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2016年1月上旬より開始した
アロワナ上目(Osteoglossomorpha)類(古代魚)に於けるレッドスター/スメルチの治験
及びエピスティリス症(ツリガネ虫)の治療が完治となり終了を致しましたのでご報告を差し上げます。




エピスティリス症を約2年間患い、その間様々な駆虫薬(考えうる限りの市販薬や農薬等)や患部切除手術等を受けたにも関わらず治癒しないということで、飼育者様から1月終わりにご相談があり、弊店のレッドスターシリーズにて治療した結果、約3ヶ月で完治に至ったと飼育者様から嬉しいご報告が御座いました。
治療過程については冒頭のリンクをご参照ください。
完治ばかりか色も上がり、肉付きもあがったように見受けられます。
アロワナ上目については、これで適切な濃度と安全性が確保されましたので、これにて一応の治験終了とさせて戴きます。
アロワナのエピスティリス症は極めて難治性として知られ、命が急に奪われない分、一生患い続けるものであるという認識が強いものですが、このように適切な処置を施せば短期間で駆虫が完了致します。
これは、飼い主さまの飼育センスと情熱の賜物であり、お手伝いが出来たことをまるで自分の魚のように嬉しく感じた次第です。

更に嬉しいお知らせとして、この水槽のアロワナがペアリングをしたというおはなしも戴きました。


LINEの保管期限が切れたのでプレビュー画面のキャプチャとなります。

エピスティリスの治療中にペアリングをしたものであるとご報告を受けております。

アジアアロワナは水槽下での繁殖が極めて困難な種族であり、厳密には雌雄判定の方法も確立しておりません。水槽下に於いて、中途半端な尾数を入れると噛み合いもしくは結果的に殺し合いが始まり、多数の中からペアを組まそうにも出来かねるものであります。
極論を言えば、一尾一尾のテリトリーを全く持たせない密度に大量に詰め込んで飼育するか、単独飼育かがアロワナ飼育の定石となります。
今回画像で戴いたとおり、コンディショナー投入中(2月末~3月上旬)のペア確立であり、これは病気治療中であることを除いても極めて稀な事例ではありますが、偶然ではなく必然的に起こったものと私どもは考えております。
何故なら、レッドスターシリーズは自然水系で魚が自らを癒している物質を複数特定し、究極には不自然な水槽飼育であっても結果的に自然水系を切り取ってそのまま持ってきたような水環境の再現を行うからであります。
レッドスターの開発コンセプトは以下のページをご参照ください。
http://katsumishouten.jp/m/krasnyizvezda.htm
弊店で開発されたこれらコンディショナーには、性腺刺激ホルモンは含有されておりません。
しかし、金魚の治験に於いて、1年間これらを入れ管理した場合、発情と卵量は飛躍的に高まることは十分確認しております。
結論として、水槽飼育に特有のストレスを排除した場合、魚達はそこが人工的な水場であることを生理的に意識しなくなり、自然の周期に忠実な繁殖行動を取るものであると考えられます。
逆説的には、アジアアロワナの生息地及び養殖場を見るに、日本の水環境には殆ど存在しない「健全で豊かな水環境」がレッドスターシリーズで再現できることも特筆すべき点となります。
加えて、パラサイトが除去されたことにより、栄養状態は飛躍的に改善されておりますので、この点も加わって今回ペアリングに至ったように思われます。

今回初めてアジアアロワナの治験にご参加を戴き、これ以上ない2つの特化した効果が得られました。
ご協力して戴いた飼育者様には感謝するばかりで御座います。

アロワナの治療に必要な有効濃度と各種配合比、薬浴及び自然水系の再現方法については、今後真剣にご相談を戴いた方に限りお知らせを致します。
全ての治療をやり尽くし、お困りの方はご相談をください。


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