残酷な描写があります。18歳未満は閲覧禁止動画です。
ウクライナで有名な地域になってしまったドンバス以外でも、政府軍と義勇軍の戦闘は継続しています。
ウクライナ東部の都市、ハリコフの歌手である、フィリップ・エコジヤンツ氏がヨーロッパ(西側)の国民に向けて
ビデオメッセージをアップしたものです。
http://japanese.ruvr.ru/news/2014_08_15/275985567/
18歳未満閲覧禁止なのですが、この内戦に加担した西側諸国民には見る義務のあるビデオだと強く思います。
彼は淡々と話しているだけなのですが、自分たちの中で最後の一押しになった部分もあったのか、正直、彼の声に向き合い続けて日本語にしようと試みた2日間、今まで体験したことのないような体調不良と神経の不調に陥りました・・・。
もっと正確に細密な翻訳を試みたいのですが、よくわからない部分もあり、私たちの力ではこれが限界でした。
(語尾や小声の部分は拾い損ねている箇所があると存じますが、何卒ご容赦ください)
後ほどわかったことは、私以外にも翻訳を試みたボランティアの方(ヨーロッパの方々)が同じような不調に陥り、翻訳を断念された方もいらっしゃいました。(本日後に判明した部分は随時追記補充します)どうしてか、最初内容を把握した時には胸を打たれるものが、時間と共に破壊力を持つボディブローとして心身に突き刺さるようです。
ここに至るまで黙認してきた西側諸国と沈黙をしてきた国民全て(それは多分にメディアの責任もあります)にどうか見ていただきたいと切実に願うと共に、これを見てどのような感想を持たれるのか?私は心底伺ってみたいと願う所存であります。
プロパガンダだという意見も散見しますが、これがプロパガンダであるのなら、全ての報道はプロパガンダ以下だと私は確信します。



日本語訳:
ウクライナ政府の元、ウクライナの兵士たちは自分自身の同胞を殺害しています。
それは信じ難いことですが、本当のことです。
私たちの死は日常生活の一部となっています。そして南東の町や村から普通に伝えられる短いニュースの一つにすぎないのです。
平和は砲撃によって引き裂かれます。女性、子供や老人、これ(動画中画像)は砲撃後に残された遺体です。
そして、あなたがインターネットの情報のみでこの動画を視聴することが出来たことは、驚くべきことです。
ウクライナとヨーロッパ(西側)の報道内容には、決してこういったものは載りません。

フランス人、イタリア人、ドイツ人などのヨーロッパ(西側)の方々、どうかウクライナの兵士を参照してください。
ウクライナ軍はルガンスクとドネツクの民間人に対して攻撃を行います。
私たちはあなた方がこの事態について知らない場合のみ、あなた方の沈黙を許します。
しかし、あなたがこの事態について知っていれば、私はあなた方に我々の何が間違っていたのかお聞きしたいのです。
本当に本当に、あなた方の心に、私たちの生活から子供や高齢者を引き裂く爆弾が届くことはありませんか?

一年前、私は観光客としてウィーンやヴェネチアを訪問しました(私たちはあなた方と違う人間でしたか?)
私はパリで、ハリコフ・キエフ・ドネツク・ルガンスクから多くの歌手が参加した音楽祭のTV撮影を行いました。
今日現在、私たち自身の都市の路上や公共の場、そして自らの家で、自分の愛する人々や親戚達が死んでいます。
私はもう歌いたくありません。

あなた方にお聞きします。
アメリカと一緒にEUは、彼らの為に異常な祭典、ロケットランチャーの音楽やSU25戦闘機が行う流血の祭りを開催したことを、あなた方は知っていましたか?
ウクライナで起こったことを知っていますか?たとえば、カナダに倣うように、東南部(ドンバス)の人々は連邦制の政府を求めたことを。
そして、母国語(の一つ)であるロシア語で子供を教育している最中の市民に、公式文書(ウクライナ語以外を認めない通達を出した)についての命令を出したことを。

ヨーロッパ人ならば、ドイツ政府の連邦制が禁止される事態を想像してください。
フランス語を禁止されたフランス人や、古代ローマの歴史を学ぶことを禁じられたイタリア人を想像してください。
この禁止に違反しただけで、撃ち殺されたり、生きたまま焼き殺されたり、砲撃を受けるのです。

ウクライナの民族主義者を装って、暴徒と兵士を作り出す方法が実行されました。
ヨーロッパ人は、これは対岸の火事ではないのです。

今日あなた方が沈黙することは、あなた方の政府が新しいウクライナの国家権力の殺人者をサポートする状況を作り出します。
それは、あなたの番が来ることを意味します。

ヒトラーの時(あなた方はそれを我々に訴えて)我々にそれをさせようと試みて、国家権力の殺人をルール違反にしましたよね。
ウクライナは現在、世界的なファシズム復活の為の唯一の実験場です。
ヨーロッパ全土では、彼らは全てのサッカーチームにフーリガンとして付属しています。
私たちは既に、ハリコフとオデッサで、ファシストのヘイトスピーチの代替としてサッカーチームを旗印に、普通の人や通りかかっただけの人が暴徒になることを体験しています。

ヨーロッパ人の皆様、私たちの現在の災難はあなた方に無関係のものではないのです。

私はハリコフ出身です。当局の「解放」操作が10キロまで迫り、※*******の、70年後、ハリコフは※*****
(※数日間調べて悩みましたが、******の部分は、おそらくハリコフの近代史に関する物語で、歴史的な事件と今年の節目70年、という内容だと思います。)
ハリコフはファシズムに対する新たな戦いに立ち上がります。もう待つことは得策ではありません。

この数ヶ月、毎週私は、ロシア世界の権威の象徴である正教会の丘に参拝しました。
私はビデオメッセージを撮る為にここに来ました。
ハリコフの私たちの家がある街がファシストの殺人者と奴隷を虐待する者から解放されたとき、
平和はドンバス全ての都市に及びノヴォロシアが建国されたならば、私は再び芸術への揺ぎ無い自信を取り戻し、神の意思によって再び歌うことができるでしょう。

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スリャビャンスク・戦争のクロニクル(2014/5/11~7/3)

5/11の攻撃開始から、7/3までの記録ビデオです。
1時間30分以上の記録です。
製作者の方は、ウクライナのマスコミ関係者で、7/3以降から現在に至るまでのビデオも随時アップされております。
彼らは、メディア関係者としてこの戦争を戦っているのだと、激しいアップロード履歴を拝見して強く感じさせられました。
また、彼らへの中傷は「プロパガンダ」だということがしきりとキエフから言われ、これらのビデオも一時はアカウントを止められ、閲覧不能になっていたものばかりです。
「プロパガンダ」というならば、掻き立てたり鼓舞するものが必要なのですが、彼らのビデオにはそういったものは無く、時間の経過と共に強い虚無感と絶望感だけがクローズアップされてゆきます。
正直申し上げて、このビデオだけを拝見すると、彼らが親ロシア派である確証がどんどん消えてゆき、ただ、絶対に誰も助けてくれない確信と、どうにもならない時間だけが経過してゆく絶望、内戦の終結だけでは解決できない複雑な愛憎と、起こりうる未来の不安定さ、これらが主題となって残るかなりハードな内容になります。
どうか、今起こっている事態を知らないまま黙認せず、西側の一員としてこの内戦、否、一方的一般市民への攻撃(民族浄化)に戦費まで出費して政府軍に加担している日本国民として、一度だけでもご覧ください。
私たちは切に願います。


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