それも見事な黒猫――

東京国立近代美術館―【菱田春草 展】
見つめあえたら、きっと運命 。
ごきげんよう。
突然目が合ってしまいましたね。
さてはあなた、猫好きですね?
いいコピーだなぁ
しみじみ……
菱田春草は近代日本(明治期)の代表的な画家
日本画が趣味――ライフワーク――の妻は当然知っていたが、私は知らなかった。
落葉をモチーフにした絵が有名で、晩年には猫やカラスを好んで描いた。

右が代表作『黒き猫』
左はその前の作品
『黒き猫』は展覧会出品を予定していた作品が頓挫し、5日間で急遽仕上げた。
この絵の完成度の素晴らしさは、以前に何度も描き、春草の内面で練りに練られた画題だったからであろう。
これは35才の作品
そして36才(!)、慢性腎臓炎で亡くなった。
気怠い病身を抱えた画家の眼に、この黒猫はどのように映ったのだろうか。
『黒き猫』の凄さは、その筆致にも顕れている。
なんと、猫でありながら「毛描き」がされていない。
墨のぼかしだけで猫の質感が描かれている。
その前の作品――左の絵には僅かに毛を描いた筆あとが残っている。
毛のない猫は……猫(けもの)じゃない
晩年の春草が見た黒猫は、何か異界のものだったのかも知れない。
もう一つ……
ここに描かれた樹木、これは柿の木である。
同じ幹・枝ぶり・洞の樹木が、他の絵にも描かれている。
春草の家の庭木だったのかも知れない。
しかし、代表作『黒き猫』――5日間で仕上げた渾身の作品――では、黄葉の柏に変わっている。
現実の樹種が変身するわけはない、
春草の心象風景が変わったのだ。
今にも落葉せんとする色褪せた葉、うずくまる黒いモノ
というのは、私の心象
……さて?
眼福を得て、会場を後にする。
その前に――
例によって間抜けな夫婦
猫好きだけど、好かれているかは甚だ疑問

黒猫と けいたのパパ

白猫と あっきのママ
え?
けいたと あっき って?
これが けいた
↓

これが あっき
↓

一応これも、愛猫家(妻)の日本画です
お粗末ながら……
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