さっちゃんとは3分×3回、話しをした。
3回目はお土産代わりとして、封を開けないカップ麺を1個選んでもらった。
舞い上がった3分が終わり、会場の脇のエレベーターを待っていると、脇にひょん、と、さっちゃんが立っていた。
「忘れ物」
とカップ麺を私に差し出した。
───それはまるで、親戚の家を後にして玄関で靴を履いていると、ひょこんと姪っ子が現れた、という風情だった。
スタッフさんにでも預ければ済むものを、わざわざここまでやってきて、何ごとも無かったように立ち去る背中。
「明後日、楽しみにしてるからね」
と声を掛けた。
その明後日──6月8日──『セクシー・オールシスターズ』の対バンである。
このタイトル、何となく淫靡なニュアンスがあるが、実はそんなこともない。
基本的に、大人率の高い対バンである。
10代の女の子のキンキン声が苦手(悪口ではない、生理的に耳が辛いのだ)な私にとって、有り難い対バンなのだ。
コミカルなお色気ユニット『爆乳~』とか『美脚戦隊』とかを見ていると、「娯楽の原点だよなぁ」と思う。
更に言えば、ここにコメディアンも登場すれば、昔懐かしいアメリカのミュージカル映画に見られる、ボードビルの世界である。
『DORive』の出演時刻に合わせ、上手側から徐々に前に詰める。さっちゃんが上手に立つと聞いていたからだ。
顔見知りのMさんが赤のサイリウムを配っている。
このユニットでの、さっちゃんのイメージカラーである。
サイリウムと言えば……
prediaのライブに参加した2回目、さっちゃんが好きなのは紫のサイリウムだと聞いたので、秋葉原に買いに行った。
その頃の私は、この発光する棒が「サイリウム」という名前であることも、どこに売っているのかも知らなかった。
やっと仕入れたサイリウムをライブ中に振って、その後の握手会。
「ほら、紫のサイリウムだよ」と胸ポケットから見せると、さっちゃんはちょいと摘んでから
「この色、違う」───
こいつめ、と思った。でも、その愛想のなさに、返って笑ってしまった。
さて、新生DORiveが登場する。

↑会場で買ったブロマイド。
どれをアップするか迷った。この写真、新海ちゃんのウインクが可愛い。
ドライブ~疾走する車~がコンセプトだから、ヤンキーっぽいガチャガチャした曲をやるのかと思っていたら、予想と違った。
ゴージャス感と落ち着きがある。
ゆったりと走る高級車、その助手席の美女───
というイメージ。
シャコタンがぶんぶん唸るような騒がしさはない。
さっちゃんと みれにゃんは、もちろんダンスパフォーマンスの経験者だが、新海ちゃんは初めてとか。
ぎこちない踊りだが、終始笑顔を絶やさないところが、いじらしい。
初めてリーダーを勤める みれにゃんは、少し後方のポジションから二人のダンスを見守り、MCでリードする。
でも、余裕をかます、なんて生意気さはない。リーダーの責任を一所懸命果たそうとしていて、けなげである。
そして、さっちゃんはいつものハニカミ笑顔───
この笑顔は、ガラスの心臓をガードする、さっちゃんの定番アイテムなのだ。
このユニット、イケるな───
と思った。
私が応援するアーティスト───汗をかきながらライブ会場に足を運ぶ対象───として、不足はない。
まあ、持ち歌が2曲というのは不足だけど。
初お披露目、ということもあり、特典会は混雑した。
段取りミスで、DORiveの特典会が終演後に変更。
みれにゃんは特典会まで掛け持ち。
DORiveと美脚戦隊の間に立ち、こっちの握手、あっちの撮影と振り回される。
ファンの人達に申し訳ない、と辛そうな表情が印象的だった。
このコ、真面目でいいヤツだなぁ~、と思った。
そして私が撮った3ショット

「これからよろしく」のポーズを取ってもらった。
これは彼女たちから私へのメッセージではない。
私の気持ちを表現してもらったつもり。
DORive!
これからよろしくね!
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