predia 5thシングル『Hey Now!!』
避暑地の日だまりの匂いがする。
そして、私はカップリング曲
『Cherry Love』をヘビロテしている。
とにかく、この曲が好きでたまらない。
るーちゃまの甘く伸びやかな声
あかねんのパンチの効いた声
二人の声が高め合い、重なり合う。
ボーカルのみの歌声に絞ったシンプルな作り。
ハッピー尽くしの恋の歌。
この曲、一言で言うと……懐かしい
その感情を辿っていくと、健康な時代の思い出──私が好んで観てきた
「ミュージカル映画」への郷愁に行き着く。
私にとってのミュージカル映画は、明朗で脳天気で、豊かな感情を楽曲に盛り込んだもの。
娯楽の中の娯楽……つまり、ザッツ・エンターテインメント。
『Cherry Love』をアルコール片手にヘビロテしていると、脳内がトリップし、こんな映像が浮かび上がる──
青春ミュージカル『Cherry Love』
♪♪♪♪♪
舞台は避暑地に近い大学の女子寮。
ヒロイン「るーちゃま」はちょっとわがままで鼻っ柱の強い女のコ。
ルームメイトはガラッパチな「あかねん」と、慌てん坊でお人好しの「ルナ」
登場シーンはこんな感じ。
るーちゃまが部屋に帰ると「単位落とした~」とあかねんがシャンパンをガブ飲みして荒れている。
アルコールを飲めないルナはシャンメリーでお付き合いしながらオロオロしてる。
寮長の「テルミン」はぽわ~としてて寮生たちにナメられているけど、いざ誰かが困った時は毅然として面倒をみる。
一見、頼りないが芯がある。
この3人組の憧れの先輩が、ファッションモデルの「めぐしゃん」と敏腕プロモーターの「玲ちゃん」
このふたりが男子を落とすテクニックを伝授する。
玲ちゃんは「フェロモン法」
めぐしゃんは「ギュンギュン法」
それを真に受けて、るーちゃまとルナは実践し、当然失敗する。
逆に3人組を姉御と慕う年下のちびっちょ2人が「けいたん」と「桜っちょ」
前半のクライマックス。
避暑地のカフェで3人組と妹分2人が恋バナを咲かせている。
恋の予感を語るるーちゃまが歌い出し、あかねんがデュエットする。
『Cherry Love』
他の3人がバックで踊る──
と、ルナがカフェで働くお姉さんを踊りの中に引っ張り込む。
これが「アッキー」
一見チョイ役のようだけど、重要なワンシーンが用意されている───
ひとり悄然とカフェに座っているヒロインに、とびきりのスイーツをすっと差し出す。
そして悩みをニコニコして聞いてあげる。
ヒロインの気持ちが切り替わる、ターニングポイントのシーンだ。
さて、ラブコメディだから、相手役が必要だけど、コンセプト上そんなに重要じゃないから、清潔感のあるクセのない男優さんがいい。
この彼氏には、既につき合っている彼女がいた。
それが「マイマイ」
敵役なのだが、これがふわっとした良い娘で憎めない──この辺はベストフレンズ・ウェディングのキャメロン・ディアスをイメージしてる。
敵役なのに憎めない、だからヒロインは悩むのだ。
意地悪をしかけて、自分は嫌な奴だと落ち込むことになる。
このままではスパイスに欠けるから「ゆったん」に一肌脱いで貰いましょう。
彼氏のお姉さんで、何かとヒロインに嫌みを言う。
でもちょっと抜けていて、愛嬌のあるお局様。
クライマックスは、誤解も解け、和解した11人が、避暑地のステージで
『Hey Now!!』
を踊る。
会心の笑顔と大歓声でドラマは終わる。
エンドロールとともに流れるNGシーン──
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かつて、エルビス・プレスリーの音楽映画が世界を席巻した。
単純明快なストーリーにプレスリーの歌が散りばめられている。
観客は歌い、踊り、演技をするプレスリーを堪能し、一服の清涼感を味わった。
prediaミュージカル『Cherry Love』はそんな映画だ。
挿入されるナンバーは8曲くらいは欲しい。
ストーリーとの整合性は気にしない。
「妄想シーン」の設定にしちゃえばいいのだ。
名作『パリのアメリカ人』がその典型。
ストーリーなんて無きに等しい。圧倒的なパフォーマンスで押し切ってしまう。
年齢とか、リアル感とかも気にしない。
『グリース』のトラボルタとオリビア・ニュートン・ジョンは30過ぎで高校生役をやり切った。
最初、さすがにこの設定は……と頭をよぎるが、すぐにノリノリになって、細かい事なんてどうでもよくなる。
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挿入歌は、例えば──
男を奪い取ってやる!と激しく踊る
『Crazy Cat』
その中にマイマイが混ざっていても一向に差し支えない。妄想シーンなのである。
灰色の雨が降る中、バラードの
『シルキー・レイン』
を年長組が踊る。
ちびっちょ組をメインに菜の花畑で
『ハニーB』を歌う。
夕焼けの海辺で踊る
『Sunburnd Heart』
───耳に当てた貝から聞こえる潮騒の音。
めぐしゃんをメインに(私のこだわり)
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ミュージカル映画は、音楽がドラマに優先する。
多少のストーリー破綻があっても、歌と踊りで感情を爆発させれば良いのである。
元々、ビジュアルは申し分ない。
prediaのパフォーマンスが本物なら、この映画は当たる!
というより……
私が観たい!!!
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