金曜の夜
けいたを捕獲した
エサを食べに部屋に足を踏み入れた時、雨戸を閉めた。
その夜、ナーオナーオと鳴き続けた。
でも、缶エサは食べた。
外からは月子の呼ぶ声が聞こえた。
裏窓を開けると、積んだタイヤの上に乗り、月子が中を覗き込んでいた。
でも、裏庭においたエサは、月子とアキが平らげた。
やがてショックも抜けるだろう、そしてアキも呼び込もう、そう考えた。
けいたは寝室のカラーボックスの影、あるいは茶の間のTVの裏に隠れ続けた。
その内、馴れるだろう──
私たちはイソイソとペットショップに行き、猫グッズを買った。
喜びそうな猫オモチャとノミ取り液。
でも、土曜の夜もけいたはナーオナーオと鳴き続け、外に出たいと暴れ続けた。
翌朝、表の庭に月子が現れた。
月子とけいたは網戸越しに声を掛け合った。
かつて‘ふぁい・みる’に出会った時、あの子たちは捨て子だった。
だから私たちを頼り切り、すがりついてきた。
今、嫌がるけいたを無理に家猫にすることが正解かどうか…
私たちは、けいたを外に戻した。
▷▷▷
近いうち、親離れが始まるだろう。
月子は再び妊娠する…もう、してるかも知れない…そして弱い子から死んでいく。
アキとけいたは成猫となる。
臭いオシッコを撒き散らし、ゴミを漁って害獣になる。
オス同士のケンカで病原菌に感染する。
良かれと思うことの、「良かれ」は人間の発想。
取りあえず、母から引き離すことはやめた。
それから?
………………?
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