「マンガとは、デタラメを描くものだと思っています」
手塚治虫が講演会で、そう言った。
私が中学生の頃、北海道の一地方都市で手塚治虫の講演会が開催された。
地元でー番の書店が主催した。意欲的な企画であった。
冒頭の言葉は当時連載中の『ブラックジャック』についてのエピソード。
ブラックジャックが天才的オペで難病を治療する。
その同じ病気を持つ子供から「僕も治してほしい」と手紙がきた、というもの。
マンガが与える希望は架空のもの。
この手紙は辛かったろう。
デタラメと言えば、
手塚治虫はいつからコマにイタズラ書きを入れるようになったのだろう。
ヒョウタンツギやオムカエデゴンス。そしてローマ字で長々と文字が書き並べてあって、読んでみると大した内容じゃなかったりする。
『W3』でウサギのボッコが怒って出した湯気が、ウサギの形をしていて可愛かった。
初期三部作(『来るべき世界』など)や、初期のアトム、ジャングル大帝に、このような遊びはない。絵本のように美しい。
どこかの時点で、真面目な漫画青年が、クダケたおじさんになっていったのだろう。
さて、デタラメといえば、ピノコのしゃべり方。
おくたん、ちやない、~よのさ
など。
傑作なのはコレ
ブラックジャックが図解を見せて真面目に教えている。
ピノコも真面目に覗き込みながら
「そえかゆ?」
そえかゆってナンだよ~(^◇^;)ゞ
すでに原型がない!
私はこのフレーズが好きで、今でも時々使っている。
妻「ちょっと!ちゃんと片づけないと怒るよっ!」
私「そえかゆ?」
宝塚の駅を出て、
タヌキネエチャン…手塚は幼い頃、舌が回らず『タカラジェンヌ』をこう呼んでいた…の劇場を通り過ぎると、
そこに『手塚治虫記念館』がある。
私が行った頃、鉄腕アトムはまだ生まれておらず(設定では2003年)カプセルの中で眠っていた。
入り口には手塚の人気キャラの手形が、ハリウッドスターばりに飾られていた。
火の鳥の手形は鳥の足だった(そりゃそーだ)
一番大きかったのは、マグマ大使?ガロンかな?
両手の間に大きな丸い穴…
ん?
お茶の水博士?
手形をつける時、鼻もついちゃったんだね…
アッチョンブリケ
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