テラヤマプロジェクト第2弾

寺山歌舞伎
「無頼漢」
豊島公会堂にて。
開演10分前から豊島公会堂前の中池袋公園で芝居は始まる。
終わらない祭りの始まり。
すでに役者の周りをお客達が取り囲んでいた。賑わう公園。思わず胸が躍る。
着いた頃にはすで始まっていたので、置いていかれた僕は、喫煙所で一服。知り合いに会った。ここ二ヶ月で芝居を観に行くと良く会う。お酒が飲めない同士、縁があるのかもしれない。まさか、ストーカーだと!?
しかし、舞台は非常に、嬉しくなるくらい楽しかった!話もわかりやすいし、途中に豊島区長本人が出てきたのには驚いた。
こういうのはここでしか観れない。とても貴重。流山児さんの器のでかさか。
スマートな演劇が増える中、あちこちでこういうのが同時進行してやっていたら、もっと演劇は楽しいものだと認知されるのかもしれない。僕はゆとり世代だから、大変なのは嫌なので人任せなんだけども。
祭り事。今、ここでしか観れない。
逃したら一生観れないという意味がわかる。
参加しなければ勿体無い。これが舞台演劇の醍醐味。
正直、最近は仕事が嫌で嫌で虚しくて。
歳も歳だしという言い訳から、自分でやる気を削いでいた。それなりには頑張るのだけど、夜は寝たい。働くのは昼間そこそこでいい。甘ったれもいいところだ。
中途半端が嫌いだから、それが続くと僕は駄目な気持ちになる。
しかし、今回観て感じた事は。皆、ギリギリの所で命を削ってやっている。
だから、僕は
舞台を観て、六本木に帰り、外国人の皆が毎日栄養ドリンクを飲んで頑張ってる姿を目の辺りにして、何か、俄然と気持ちが高らかになったのだ。自分は何の為に、舞台を?劇団を?芝居を?というね。
初心に帰り、新たな気持ちで、欲しいものを自らの手で沢山頂いてしまおうと。強欲貪欲強欲と。そして、また、来年こそはもう一つやると決めた事の少しを実現させたい。
