劇団離風霊船
  「超特急夫婦」観劇。
      下北沢シアター711にて。

いつ以来かな。

この劇場に来たのは。らくだの時以来だから、もう何年も経つ。

劇団離風霊船は僕が初舞台の時、マルハンクラブの時の先輩が仲良くしてたので、何か近しい存在なのだ。

しかし、今回初観劇。やっと観れた。10年越しだ。

観る前から、色々感慨深い。


今回は来年のわらくの公演に出演する予定の倉林えみさんを観たかったから。

それとわらくの劇団員の長橋佳奈が振付を担当している。

引き合わせてくれてお二人に感謝。

コメディ作家で有名な故林広志さんと離風霊船のリブレプロデュースvol.5。

演出は松戸 俊二さん。

もうね、前説から心を射抜かれた。

内容も楽しい。色々、長年の経験からの、舞台ならではの、決まり事を無くしつつ、あれやこれやと盛り沢山。

最後、いいのかどうか、涙が溢れそうになる。涙じゃないな。込み上げるものがある。とても爽快だった。この舞台には夢がある。人を信じている人の作品だ。

終わってみれば皆を大好きになっていました。役も人間も。

それに気づき後半から自分の事を考えていた。皆が眩しく見えた。それで自分が恥ずかしく。寂しくもなった。人と人との関係性。皆、近く太く長く素敵だ。僕に無いものが沢山あるように思えた。

この舞台に関わる人達にそう感じた。

僕は人付き合いが苦手だ。

だから凄く羨ましい。

暖かくとても素晴らしいと思う。

僕も少しずつ積み重ねていけたらいいのだけど、これはきっと生まれつきのものだ。

劣等感の塊だからな、僕は。

ラッパ屋の昔の俵木さん。死んだ後に出てきて言う台詞を思い出す。「俺は何だ?俺は俺だーっ!」って消えていく。

三十を過ぎると僕も嫁に言われる事がある。

「お前はもう死んでいる。」

僕の事は置いときましょう!

リブレプロデュース。今日の昼が千秋楽。後半のあのシーン。
人によっては震えますね。
あの感動。
是非!
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