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「ショーシャンクの空に」
    池袋サンシャイン劇場にて。

演出 河原雅彦  脚本 喜安浩平

1994年のその映画を僕は観た事がある。高校一年生の時。当時は映画ばかり貪るように観てた。

少し前のブログでも書いたように、最近もたまたまWOWOWで流れてたのを観た。

レッドを益岡徹さん。アンディをソンハが好演する。粟根まことさんの声が好きだし、悪い芝居の山崎彬とキリンバズウカの日栄洋祐君のお芝居が観れて良かった。

由美子さんはやっぱり歌が上手いし、ちゃんと笑のツボもわかってるから、観ていて楽しい。新良エツ子さんの歌もめちゃくちゃ凄い。ちゃんと聞きたかった。僕の大好きな曲Nessun dorma「誰も寝てはならぬ」だった。

エッへの今奈良さん。ベターポーツの山崎さん。いるだけで、楽しい。エッへは僕が初めて観た小劇場のユニットだから、もうあの時から14年くらい経つ。あの時は、客席にウ○○を投げてた。衝撃だ。小劇場に生きる人達は面白い。

前にブログでも書いたけど、この映画で僕が1番好きなシーンはレッドが最後仮釈放の判をもらうシーンなんだ。

僕はこの話自体が好きだから、すっと引き込まれた。

話は皆ご存知だと思うので。


昨日は疲れた。非常に。とても。やはり夜勤はやるものじゃないね。夜勤明け折り込みに行って、舞台を観てまた夜勤に行って。生活が半端だ。大抵そうだと思うけども。

まして、あの舞台を観た後でなんて、狂気の沙汰じゃない。もったいない。余韻に浸りながら、考えたかった。思い出し、印象に、更に肉付けして、出来れば少しでも忘れ難くしたかった。

しかしそれは贅沢な事かもしれない。観ただけでも十分だ。

あの獄中の彼等の生活を思い出せば、今の何が不満だろう?何でも出来る。僕等は何でもご自由に!だ。

しかし、まずはこれだけは言いたい。昨日は初めてサンシャイン劇場に行ったから、行ったけど、初めてだったので、入り口が見当たらなく、正味10分くらい近くをグルグルグルグル走り回ってたんだ。それで足が今も笑っている。もう少し案内をわかりやすくしてくれてもいいなと思ったよ。(自分がギリギリに来たのが悪い。はっきり言って八つ当たりです。)

僕は今回感動したのと同時に羨ましいのと妬む感情と色々あった。ソンハは元ひょっとこ乱舞のチョウソンハ。彼は昔、岩松了さんのアイスクリームマンの再演の時に観て一方的に知って、若いのにどうしてこういう舞台に出れるのか気になって、当時調べて気になっていた役者なんだ。
ロバートアランアッカーマン演出のエンジェルスインアメリカが出世作となったらしい。

12月にtptでまたエンジェルスインアメリカをやるみたいだからそれも観に行きたいな。(注キャストは違う。)

アンディをあの若さで演じて、それは凄い財産だと思う。それは本当に羨ましい事だ。素晴らしい役者だ。

アンディはレッドに言った。
「希望を信じろ。希望を。信じ続ければいつかきっとそれは実現する。」って。

僕は素直だから、自分が言われたみたいにもう信じちゃって信じちゃって。

いいんだな!本当に!希望を信じていいんだな!わっしょーい!って帰ってきたんだ。

いや、そんな事が書きたかったわけじゃない。(もうお前書くな。)

いやいや。

話を戻して。罪人だから、だけど、レッドは40年か。アンディは映画では確か17年。

「自分の人生を返せ!自分の人生を取り戻したいんだ!返せ!」ってアンディ。


なんだ!それ!?


一体、一体どんな気持ちなんだろうね?


凄すぎて  重過ぎて  とてもとても  


その年月に目が眩む。

レッドの言うとおり、頭を空っぽにして生きる、か。

今、振り返って余韻に浸る。

しかし僕は今、一体何について考えているのか。



裁く方もまた逆も、罪というのは僕には重過ぎる。そして僕自身も言わば罪人だ。

芝居の流れはレッドのカタルシスしかない。それでも、

本当に素晴らしい舞台でした。ちゃんと映画のシーンを最後まで表現してた。

爽快の一言。

僕は立ち尽くすのみ。溜息しか出なかった。

空に乾杯と。人間らしく希望を持って生きよう。
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