劇団異魂「太陽よ、汝は動かず」を観劇。OFFOFFシアターにて。
演出半海一晃、脚本は斎藤栄作さん。
半海さんの演出を久しぶりに観た。やっぱり凄く絶妙だった。脚本も役者もとても良い。舞台でしか観れない、かつ今は無きオンシアター自由劇場の上海バンスキングのような儚さが笑いのなかに感じられた。新婚で帰ってきたら家には夫の家族が、、、。
嫁は鞭から飴へと追い出す作戦を変更していくが、、、。面白かった。
人間は儚い。シェイクスピアの言葉でちょっと長いけどこういうのがあるのを思い出した。せっかくだから載せてみる。
「もはや余興は終わった
演じていた役者は皆妖精で---
淡い空気の中に溶けてしまった
はかない幻の世界と同じく---
雲に届く摩天楼も
贅を尽くした宮殿も
荘厳な寺院も
地上のものは すべて---
溶け去るのだ
こつ然と消えた幻の世界のように---
霞さえ残さない
人間は夢と同じ存在だ
我々の一生の仕上げは眠りなのだ」
というのがある。儚いからこそ、生の充実があって、僕達は一体どこに向っていくんだろう?その先は?というようなことを感じてしまった。日常の生活の話のところどころにそういう瞬間があった。僕はそういうのが大好きなのだ。見えない世界。遥か遠く。劇場は狭く小さいが奥行きは永遠だった。これがお芝居の醍醐味だ。僕もそういう事が出来るようになりたいと思えるようなとても良いお芝居でした。ただの笑いホームドラマじゃなかった。感無量。明日は千秋楽です。もっと沢山の人に観て欲しい。観れる方は是非観ていただきたく思います。役者一人一人がとても立ってる舞台。舞台を越えた舞台でした。笑えたなー。
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