馬の瞳を見つめて | 花鳥風月文々草紙

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独身女と愛しの文鳥との平和でのほほんとした日々と、料理や好きな手芸や音楽と言った趣味のブログです。

花鳥風月文々草紙
この本、実はもう絶版になっていまして

長い事探しておりました・・

アマゾンの中古で見つけた時はもう狂喜乱舞クラッカー

ワクワクしながら届くのを待っておりました。


著者は、競馬にちょっと詳しい人なら絶対に知っている

有名な馬 「ナイスネイチャ」 の生産牧場の奥さん。


四季を通じての牧場の営み、

春に仔馬が誕生し、夏を迎え、秋に子別れ。


平和な時ばかりではない。

経済的に追い詰められて、

泣きながら苦しみながら、馬を "眠らせる"しかない・・


競馬が華やかに開催されているけれど、

馬達の最期がどうなのか、全く外には出ないと言う事実。


私は昔牧場で働いた事がありますが、

場長に 「特定の馬に執着はするな」 と言われました。

同時に、追いかけてはいけない、とも・・


その時は意味がわからなかったけれど、

だんだん色んな事実がわかってきて、意味を理解しました。


日本は名馬の墓場と世界中から叩かれています。


有名なところでは 「ファーディナンド」 事件。

ケンタッキーダービー馬で、

鳴り物入りで種牡馬入りしたけれど、花鳥風月文々草紙

仔が全く走らなくて用途変更、つまり処分されました。


なぜこうなってしまうのか・・


生産現場に余裕が無いからだと思います。

種牡馬となった馬を引き取る場所が無いと言う事。

置いておきたくても、経済的にも場所的にも

不可能だという事実があります。


馬に詳しい人ならおわかりでしょうが、

男馬、特に種馬の扱いの難しさと言う問題があります。

ギリギリの所で踏ん張っている生産者に

無理強いできるものではないと思います。


渡辺さんが著書の中で書いておられますが、

生産馬を自らの手で安楽死させると言う事を

決められたと。

行く末を案じて悩むのなら

美味しいものをたくさん食べさせ、

広い放牧地で遊ばせてやり、

苦痛も恐怖も感じないようにして死を迎えさせると言う事。


同じ死を迎えるのなら、良い環境で暮らし、

苦しまずあっという間に死ねるのなら、と・・

彼女の決意を誰が責められるだろうかと思うのだけど。


馬の瞳は本当に美しい。

真っ直ぐ見つめられると、全てを見透かされるようだ。


競馬中継を見ながら、今走っているこの馬達は

これからどうなるんだろう、といつも思います。

だからどうしても、遊びで馬券を買えないんです。


近況報告。

九月から昼間の仕事になりましたビックリマーク

毎日帰りが遅いもので、あまり記事の更新ができないかもしょぼん

何とか頑張りたいと思っております。





毛皮反対の絵本です、読んで下さい
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