八日目の蝉 | 花鳥風月文々草紙

花鳥風月文々草紙

独身女と愛しの文鳥との平和でのほほんとした日々と、料理や好きな手芸や音楽と言った趣味のブログです。


花鳥風月文々草紙 七日間しか生きられない蝉が、もし八日目を迎えたら、

その蝉はどんなものを見るのだろうか・・


確か原作の書き出しはこんなだったと記憶しています。


この作品、読売新聞で連載されて大変な話題でした。

その頃新聞を取っていて、毎日読むのが楽しみでしたよ。


 貴和子は不倫相手の子を妊娠し、中絶する。

 その結果二度と子供を望めない体になってしまう。

 相手の妻が出産し、その子の顔が見たいと

 男の家に忍び込む。

 貴和子は赤ちゃんを抱き上げると、手放せなくなって、

 誘拐してしまう。

 母と子として、つかの間の幸せな日々が始まる。

 各地を転々として、エンゼルホームと言う宗教施設に

 潜り込み、世間の目から逃れるが、マスコミが取材に

 来る事を知って、またそこを逃げ出す。

 最後に辿り着いたのが、小豆島だった。

 豊かな自然と優しい人情の中、母と子は幸せに

 つつましく暮らすのだが、ふとした事で所在を知られ、

 貴和子は警察に逮捕されてしまう。

 子は実の両親の元に返されるが、実母との確執に苦しむ。

 不倫をし、妊娠した子は、貴和子と暮らした場所を

 もう一度辿り、幸せだった記憶を呼び覚ましていく・・
花鳥風月文々草紙
 映画は、過去と現在が交互に描かれます。

 冒頭のシーンは裁判の場面で、

 貴和子は、謝罪の気持ちは無いのか、と、問われると

 「謝罪の気持ちはありません。あるのは感謝だけです・・」

 と答え、実母にののしられるのです。


 この二人の母、つかの間の幸せとわかっていながら、

 精一杯の愛情を注ぐ育ての母と、見えない壁に苦しみ、

 親子としての関係を取り戻そうとする実母。


 どちらの苦しみ悲しみも重くて、切なかったです。


 ここに登場する男達の身勝手さ、弱さ、

 これほど女を苦しめ、不幸にするものは無いなと・・

 自分の欲は通すけど、面倒からは逃げてしまうのです。

 全ての不幸はこの身勝手さから出たと思う。


 小池栄子さんを絶賛する声があちこちで出てますが、

 素晴らしいものでしたビックリマーク

 彼女は、エンゼルホームで一緒に育った過去を持ち、

 その心の傷に苦しむと言う役でした。

私としては、エンゼルさん、こと余貴美子さんも

怪演だと思いましたよ、他の人では駄目ですよ~叫び
花鳥風月文々草紙
あの原作をどう映像化するんだろうと思って観ましたが、

とても良くできてると思いましたグー

原作も同時に読んでみるのも良いかと思います。

最後は違いますけど、こちらは未来を感じられて

何だかほっとできました。


原作だと、貴和子はかおるの面影を探し続ける、

という終わり方で、こちらも悲しくて良かったですけどね。


女性ならとても共感できるんではないでしょうか・・


ここで一つご報告があります。

明日22日、私はこれに行きますニコニコ

横浜アリーナです。

明日はたぶん朝から夜遅くまで動いていると思います。


帰りが何時になるか、わかりませんあせる


なので、ペタ返しができません・・

どうかご了承下さいませ m(u_u)m


明日は思いっきり弾けて来ま~すドンッ



毛皮不買運動に参加しています。

可愛い絵本です、読んでみて下さい。
http://moru.art-studio.cc/kegawa/omote.html


にほんブログ村 鳥ブログへ 左矢印ランキングに参加しています。励みになります、ぽちっとお願いしますビックリマーク