この世には、美しいモノが沢山ある。
でも、どれもどこか寂しげだ。
何故だろう・・・・?
いくら考えても解らない僕たち。
だが、それは仕方ない。
だって、僕らもどこか、寂しげだから。
神は言った。
「我ラハ人間タチノタメニ在ルノデハナイ。考エテミヨ、御主ラハ我ラニ、何ヲシテクレタノダ?御主ラノ願イヲ叶エルナド、タワケ!!!ナラバ見セテミヨ、我ラニ。御主ラノ真ノ願イヲ、思イヲ。」
神は人間たちにこういい残して、去っていった。
だが、人間たちは、真の願いも、思いも、伝えることは無かった。
いや、伝えたのだが、神は拒否した。
人間たちは、怒る。
「何故だ!!!我らの真の願いも、真の思いも、全て伝えたではないか。」
ある一人の人間が言った。
「神に近づこうではないか。我らの母は、神なのだから。」
こうして人間たちは塔を建てた。
もう神は近い。
しかし、神はついに怒りを露にした(あらわにした)。
「人間タチヨ、ヨク聴クガヨイ。御主ラハ今、我ラニ近ヅコウトシタ。ソレハ罪ジャ。多大ナル罪ジャ。ソレナリノ罰ヲ受ケナケレバナラヌ事ハ、承知ノ上デアロウ?」
人間たちは反論する。
「何故なのですか?あなた様に近づくのは、いけないのですか?」
「そもそも、私ども(わたくしども)は真の願いも、真の思いも、全て伝えたのです。なのに、未だそれは叶っておりませぬ。」
すると、神は怒った。
「ソレニハ偽リハ無イト申スカ?」
「もちろんでございます。」
「ソレコソ偽リナノダ。我ハ御主ラノ願イナド叶エヌ。ソシテ罰ヲ与エル。モウ我ニ近ヅカヌヨウ、ソシテ、モウヒトツジャ。」
ものすごい光が、人間たちを包む。
作りかけの塔から、皆、落下する。
「おい、大丈夫か?」
一人の人間が話すと、皆、表情を歪ませる。
言葉が通じない。
皆、違う言葉を話している。
そう、これがもうひとつの罰。
そして人間たちは、異なる大陸へ移動して行ったのだ。
