(Vol.179)
大分県佐伯市で売上でも利益でもなく
お金の動きを見える化し
お金の残高が増える仕組み作りを本気で
お手伝いするキャッシュフローコーチ(CFC)、
税理士の清家巧貴(せいけ こうきです)
昨日はなぜお金が残らないのかをお伝えしました
特に在庫についてお伝えしましたね
今日は売掛金、つまり掛け売りです
例えば、4月の売上を売った時にお金を
もらうのではなく、1か月後や2か月後に
もらうような時です
昨日のように極端な話をしましょう
毎月売上を増加させている会社があったとしましょう
こんな感じ
PL(損益)
4月 5月 6月 合計
売上 500 1,500 3,000 5,000
仕入 250 750 1,500 2,500
利益 250 750 1,500 2,500
4月 5月 6月 合計
売上 500 1,500 3,000 5,000
仕入 250 750 1,500 2,500
利益 250 750 1,500 2,500
確かに、3か月合計すると、売上5,000、仕入2,500
利益2,500を確保していますね
ただ、この取引先の回収と支払が
下記の条件だったらどうでしょう?
回収は2か月後、支払は1か月後
4月 5月 6月 7月 8月 合計
回収 500 1,500 3,000 5,000
支払 250 750 1500 0 2,500
差引 0 -250 -250 0 3000 2,500
4月 5月 6月 7月 8月 合計
回収 500 1,500 3,000 5,000
支払 250 750 1500 0 2,500
差引 0 -250 -250 0 3000 2,500
こうなると、合計は同じですが
6月までは支払いが先行し、お金が足りません
7月累積でもたりません、8月なって初めて
累積でプラスになります
マイナスの間はどうするか?
自己資金で何とかするか?
借入をして何とかするか?
などなど何とか資金を手当てする必要があります
単純に伝えると、経営者もわかってくれるんですが
試算表や決算書は複雑で
更に、取引先も複数にわたっていると
何故お金が足りないかがわからなくなってきます
そして
「利益が出ているのになぜお金がないの?」
という疑問になります
私が関わった会社でも
ある取引先は売上も増加して、利益が出ている
でもお金が残らない取引先がありました
それは回収条件が3か月先だったんです
これではいつまでたってもお金が残らない
結果、その社長は資金繰りの不安の解消のため
その取引先との取引をやめました
継続する方法もあります、足りない部分を
借入すればいいんですが、その額が結構大きい
結果、借入しないでお金が残る方法を選択しました
昨日も伝えましたが
これもBSつまり貸借をしっかり理解すると
見えてくるんです
回収が遅ければ遅いほど
売掛金という掛け売りを表す数字が
増えてきます
そう、それだけ将来貰えるお金の
権利だけが増えてるということ
これが増えれば増えるほど
お金は苦しくなります
先ほどの事例の売掛金をBSで表すと
4月 5月 6月 7月 8月
売掛金発生 500 1,500 3,000
売掛金の回収 500 1,500 3,000
売掛金の残高 500 2,000 4,500 3,000 0
売掛金発生 500 1,500 3,000
売掛金の回収 500 1,500 3,000
売掛金の残高 500 2,000 4,500 3,000 0
6月までは売掛金が増加しています
それだけ現金にかわっていません
それだけ資金繰りがきつということになります
企業にとって、お金は血液です
その血液が入ってこない、でも支払という
出血は続ける
これはきつい
だから借入という輸血をして防ぐことになります
昨日もお伝えしましたが、
売上や利益も大事ですが
この資金戦略をしっかりとすることで
健全な経営を行うことができます
輸血をするのか?
血液の循環をよくするために
回収の見直しをするのか?
ここが大事です
この本質を理解することで
資金の主導権を握れ
積極的な経営ができます
皆さんも一度自社の
血液の流れを見てくださいね
今日も読んで頂き
グラシアス!!!
