さて、焼けてしまったPGMⅢだが、今となっては貴重なパーツとなっている。

某オークションでも高値で取引されているし、仮に動作品を入手しても

30年近く経った電装品だから、いつ同じことが起きるかわからない。

 

予備のPGMもこの先の動作保証は無いから、何とか焼けたPGMを修理

して復活させ、更にはヤバそうな部品を交換してリフレッシュすれば、

故障のリスクはかなり少なくなるはずだ。

 

このまま放っておいても廃棄するだけなので、お盆休みを利用して修理に

チャレンジしてみた。

 

先ずは基板の封止を除去して基板を剥き出しにし、アルミのケースから

取り外す必要がある。

実はこれが一番大変だった。

写真がないのだが、封止を柔らかくするため、ジップロックにIPAとPGM

を入れて一晩漬けこみ、膨潤して柔らかくなった封止剤を根気よく除去

する。当然1回では除去できないので、これを数回繰り返す。

7~8回で何とか除去できた。

基板をケースから取り外すのも、マイナスドライバーで少し浮かせては

IPAを浸み込ませ、柔らくなったら浮かせての繰り返しで外した。

 

もっと早くできそうなのだが、基板やマウントしてある部品を破損させる

恐れもあるので逸る気持ちを抑えて慎重に進めた。

 

で問題のコンデンサーを外してみると、2個ある25v820μFのコンデンサー

の片方が見事に焼けていた。

基板にもダメージがあったが何とか使えそう(多分)

 

まあ、これじゃ動かなくなるわな。

ついでに他の電解コンデンサーも全て新品に入れ替えることにした。

 

入れ替えた後の写真

基板を外す際にMOSFETのリードを折ってしまい交換したが、同じ型番が

廃盤になっていたので、ほぼ同じ仕様の物に交換した。

問題なければいいのだが・・・(汗)

 

基板全景

アルミのケースもブラストでリフレッシュ。

 

コンデンサーの焼損だけなら、これで始動すると思うのだが、

そんな簡単な話じゃないのかもしれない。

 

とにかく今週末に始動確認をしてみようと思う。