堤 喬也の想い

「俺たちの夢!」にサインをもらいに、堤 喬也(以下コーチ)がいる美作へ行ってきました。
今日おこなわれた試合は、全日本女子選手権のジェフ戦。
今年から、BelleのGKコーチを務めている堤喬也コーチは、今日もチームを支えていました。
現在Belleは、正GKの福元選手が怪我の為、サブであった細川選手がゴールを守っています。
試合前やハーフタイムなどにも、常に細川選手に声をかける堤喬也コーチの姿がありました。
きっと、V長崎やファジアーノ岡山でサブの選手として過ごした時期があったからこそ、かけられる言葉があるのかなと思いました。
試合中、試合に出ることはできないけどベンチにいる福元選手の姿がありました。その直ぐ隣には、堤喬也コーチがいて、声をかけている姿がありました。
福元選手は、アキレス腱を切る大ケガにも関わらず、裏方としてチームを支えていました。ハーフタイムには細川選手に声をかけ、PK戦に入った時もベンチの選手たちが祈っている姿を見ると「細川は止める。大丈夫。」と声をかけていたように感じました。
何か、何か、良い関係だなと思いました。
試合は、延長戦でも決着がつかずにPK戦に突入しました。相手選手のキックに、なかなか反応できなかった細川選手。
会場からは溜め息がもれる中、視線をかえる事なく見つめている堤喬也コーチの姿がありました。
そして、最後の最後で、榎選手はゴールを守り、Belleを勝利に導きしました。
そのシーンは、とても感動的なものでした。Belleを応援する誰もが勝利に歓喜していました。
しかし、これで満足する姿は堤喬也コーチにはありませんでした。
試合後も、ほとんどの選手や関係者が帰る中、居残り練習に付き合う堤喬也の姿がありました。
日が暮れ暗くなり、雨が強くなっても、練習に付き合う堤喬也がいました。
僕らは、静かにそれが終わるのを待ち続けました。
そん中、殆んどの人が帰り静かになった競技場から堤喬也は出てきました。
そこには、いつもの冗談を飛ばしてくるツッツンがいました。
彼のサッカー人生は、まだまだ続きます。
堤喬也は、まだまだ歩み続けています。
その目も、その姿勢も、何も変わってはいません。
………彼に憧れ、彼の退団後に、サッカーをはじめようとしている4才の女の子がいます。
彼女は、フィールドプレーヤーではなく、GKを目指しています。
練習でもGKがしたいと言います。
彼女は、堤喬也が女子サッカーのコーチをしていることも知っています。
だから、その彼に会うために、サッカーをはじめ、なでしこの選手を目指すそうです。
彼女は、堤喬也が退団した事を悲しむのではなく、彼に会う為に、夢を自ら叶えていきたいと思っています。
堤喬也は、1人の少女に夢をあたえました…………。
いつか、その夢が叶う日、今とは変わらない風景があの町にあってほしいと思います。