難しい。
考えれば、
考えるほどに。
物事の背景や、
側面が見えれば見えるほどに、
目の前で起きてる現象は複雑になり、
見えなくなる。
それで良いのか。
駄目なのか。
僕には正直、答えなんてわからない。
いや、わかりたい気持ちが走れば走るほど、
自分が納得する答えからは、
何故だか遠くなった気がしてしまう。
東日本で、
大きな地震があった後もそうだ。
この御時世でパチンコ屋を経営するのは非難されるのに、
それがボウリング場やカラオケ等のレジャー施設では、
非難されないのは何故なのか。
電力消費量の観点からしても、だ。
規模では?
利用回数や、
その動員数では?
そもそも何が良くて何が悪いという切り分け自体をする必要が無いにしても。
ある一つが絶対的な悪の対象になるような、
明確な線引きなんて出来なくないか、
と僕は強い疑問を感じてしまう。
そもそもこの御時世でパチンコ屋を経営すること自体、
殆どの経営者の方々が断腸の思いで決断しているのではないだろうか。
彼等は、
ひいてはその環境で働く社員や、
パチンコ屋にリースするおしぼりを配達する方々や、
清掃会社の方々は、
地震があったからといって自らが働かない限り、
収入はないし生活も出来ない。
かといって、
国がそういう面を資金援助してくれるわけでもない。
だから、
消去法からしても彼等は働くしかない。
ある程度は世間から非難を浴びるのを理解した上で、
わかっていても、
極論やりたくなくても、
その環境で働かざるをえない。
生きるか死ぬかの瀬戸際に立つ被災地の方々が一番大変なのは間違いないし、
ホント一人でも多くの方々が、
せめて元の生活に戻れるようになって欲しいと思います。
僕も自分の出来る事を模索して、
これからも行動に移して行きたいと思ってます。
しかし、
その背景を理解した上で、
敢えていうならば。
形や立場は違えど、
自分を守ることでいっぱいな人達も中には居るってこと。
それは悪なんかじゃなくて、
必然なんだと思う。
だから広い目で見てあげて欲しい。
もっと、
相手の立場を考えてあげて欲しい。
何かを非難をする前に、
今の自分はどうなのかって。
少し立ち止まる時間を作って欲しい。
誰もが納得が出来る正解なんて世の中にはないけれど、
ひとりひとりが相手の事を思いやり、
考え続ける過程で。
歩み寄ることは、
きっと出来ると僕は思います。