わたしは父と弟と3人暮らしをしている
似ているような似ていないような3人の平凡で愉快な暮らしの様子と、わたしの日常でのぼやきを日記にしていこうと思う
つまらないものですが、どうぞよろしくお願いします
第1章 父について
わたしの父の最初の記憶はヒゲだ
正しくはジョリジョリのヒゲだ
おそらく赤子だった頃のわたしの頬に乳が抱擁としてジョリジョリしたのだと思われる
まあそんなことはおいといて、父は昔から評判が良かった
なんの評判かというと、見た目。そう。見た目だ。
娘がいうのもどうかと思うが、父はたしかにハンサムである。ハンサムというかイケメンなのである。
ともかく若い頃は少年隊のもっくんに似てるし、わたしが学生で父が30代から40代だったころは玉木宏に似ていた。他に織田裕二や藤木直人に似てるとも言われていた。
たまに学校参観にきたり、たまにうちに友達が遊びにきたりすると、友達たちは目を輝かせたものだ。娘としては複雑でしかない。
ただ中身に難ありというか。
よくいえば少年のまま、すくすく育ったというかんじだが、悪くいえば常識のない、社会人としては非常に扱いづらいであろうぶるいのひとだと思う。
父は9個上の兄がいて男2人兄弟の末っ子である。愛されて育ったぶん優しさはあるが、大きい兄との劣等感もあったのが、卑屈っぽさも残る。
イタズラ好きだったそうだが、そのエピソートがえげつく度がすぎている。
中学生の頃、女子クラスメイトに「たんぽ(生理用品)ちょうだい」と頼み込み、調達に成功し、赤と黒を混ぜた絵の具をタンポンの先に塗り血に見立てて、気に入らないクラスメイトの背中にテープでそっと貼り付けたらしい。
というエピソードを娘のわたしに楽しそうに話すのだ。(ここまでが仰天エピソード)
また、わたしに兄がいるのだが、兄が精通したくらいの時期に、1人でモゾモゾやっていたことがある。
妹のわたしは夜中にそれに気付き、兄は何か病気なんじゃないかと母に相談したところ、横で一緒に聞いていた父が
「ぼきにはわかりません!!」と大声で言った。
おわかりいただけただろうか。
ぼくではない。ぼきである。「ぼ」と「き」である。
母が父のことをぶっ叩いていたが、幼いわたしには意味がわかるはずもなく唖然とするばかり。
大人になってから、本当の意味に気づいたわたしはその時の数倍唖然としていた。
と、このようにビジュアルで中身のほとんどをカバーする父だが、けして悪い人ではない。
タンポンと精通のエピソードの、その両方にも悪気がない(それがまた問題)し、昔から運動が大好きで、特にサッカーが大好きで、今だに自分の母校でサッカーのコーチをしている。
たぶん世間からみれば、かっこいいスポーツマンの愛嬌がある人だ。
初手のブログのほとんどが下ネタになってしまったことに気付いたが、題材を父にした時点で逃れられないのである。
それではこの辺で。