詩: 昇降ボタン


「どうぞ、押してみて」


そう言って

昇降ボタンの

コレクションを
嬉しそうに見せる


ひとつ押す
ぽちり


その音を聞いて
あなたは嬉しそうに笑う


「いろいろ、押してみて」


今度は
いろいろ押してみる


丸いもの
四角いもの
大きなもの
小さなもの

いろいろな形
いろいろな音


ぽちり
かちり
ぴん


変な音ばかりで笑った


いつの間にか

あなたは
もっともっと
嬉しそうに笑ってる



詩: 窓の外


目が覚めた

窓を見た

夜中だ


鳥


「どこ行くんやろ」


翌朝

ベランダに羽が落ちていた


「昨日は、

空をありがとう」


小さな羽音がした



詩: 10時集合


ほどほどに

集まった


ピースピース


ガチガチ

合わせて


ひとつになった


でも

何か

足りない


あちこち

はみ出しては

いるのにね