1ヶ月の留置所生活が終わった
シャバに居る時の1ヶ月など一瞬の出来事の様にあっという間だが、留置所での1ヶ月は長い😢
収入の大半を占めていたお店を閉めて、何を始めよう⁉️
これから裁判も始まりお金が掛かる
収入が無くなってからは貯金などあっという間に支払いで毎月毎月消えていく
銀行も、お金がある時は借りてください借りてくださいで、出てきたらカードローンは使えなくなっている
返済だけしてくださいと言われる
断捨離の様に今までの贅沢を変えようと、駐車場も安いところに移そうとする
すると申込みを僕の名前ですると断られるのである
完全に犯罪者に対する差別であり、犯罪者には個人情報も何もない、住所から何までネットにさらされる
それは罪が確定し、罪を償った後も同じだ
それと出てきたら浦島太郎みたいな物だ
都内のお店も、従業員の中で女の子を引き抜き辞めた奴もいる
だけど殆んどの子は俺を信用して待っていてくれた
車2台を売り、水上バイクも売り
新しいスタートと言えば聞こえは良いが、地獄から抜け出す為の毎日が始まった
都内のお店は残しながらも、従業員達を守るには、僕は外でお金を作るしかない
幸いに、うちで少しの間バイトをしていた料理人の方が焼き鳥屋をやっていて、僕はそこのファンであり、常連客でもあった
そこの社長に
『大変だし、お給料も対して渡せないけど、うちで修行してみない⁉️』と嬉しい言葉を頂いた
2つ返事でやらしてくださいと言った
朝5時頃から仕入れをし、7時頃から仕込み、夕方から営業、夜お店が終わったら自分のお店に行き、終わって帰ったら3時
また5時には家を出ての繰り返し
毎日泣きながら、歩きで帰る途中『タクシーが引いてくれないかなぁ⤵️😢』と歩いていたが、そんな都合の良いことは無かった
それでも、時間が経つにつれ楽しくなってくるものだ🎵
どん底に落ちたのに、お金はないのに、楽しい✨
根っからの貧乏性なのかも知れない
真冬でも氷水に手を入れて鶏肉をさばく、真夏でも汗だくになりながら炭を仕込む
『今に見てろよ~💢』が明日へのパワーになる
絶対に前より良い暮らしをするんだ
絶対に前より良い車に乗るんだと思いながら頑張っていたが、何より俺を救ってくれたのは一緒に居てくれた社長の存在だ
俺は気にして居なかったが、以前うちで社長がバイトすることになったとき
お店が決まる決まらないの時に、お金がなく、それでお店の開店準備をしないといけないときに俺に『働かせてくれないか⁉️』と言ったら、人が足りているのに快く働かしてくれたと言う
『だから、俺もヒロくんを救いたかったんだ』と言ってくれた
そして1年も経つ頃には、仕込み、炭、焼き全てを任して貰えるまでになっていた
そこで社長は借金してまでも、俺のためにお店出そうと言ってくれた
お店を新しく開店し、はじめから順調ではなかったが、また希望の灯りが見えてきた頃だった
頑張っただけでは、世の中どおにもならないことが、無惨に起こる