警察署に着くと取調室に呼ばれ、いきなり逮捕状を出された
に、2度目の逮捕状だ⤵️😢
『前回は300人もの警察官、マスコミがお出迎えてくれたのに、今回は随分対応が違うんですね⁉️』
『悪いな、わざわざ来てもらって、この子覚えているだろ⁉️』(刑事)
そう言って見せられた写真は、全く見覚えのない若い子の写真であった
嘘を付いている訳ではなく、うちで少しでも何週間、数ヵ月働いて居れば、記憶力の悪い俺でも名前はわからなくても覚えているものだ
しかし思い出せない
警察は『覚えてない訳ないだろ』の一点張りだ
『じゃあヒントぐらいくれよ、逮捕状出てるって事はこの子で何かあるんだろ⁉️うちのお店との関わりを言わなきゃわからないだろ💢⁉️』
と、言ったところで警察は言わない
本当に厄介なものだ
『そんなにしらを切るなら、任意だが携帯を出してくれよ』(刑事)
『任意なら、ださねぇーよ、女の子で逮捕状が出るなんて言ったら未成年だろ?風営法だけで引っ張るのおかしいだろ?それに未成年使った覚えはないんだよ』
『やたら詳しいじゃんけー、そんだら携帯出して無実、証明しれー』(刑事)
言う通りに携帯を出した
そのまま留置所に入れられ取り調べが始まった
わざと小出しにする、警察の調書にイライラしながらも段々に全容が判ってきた
半年以上も前の話
面接の問い合わせがあった
タマタマ都内から地方のお店への巡回をする日でもあり、面接に同席することになった
店長と俺とその子でファミレスで会い、面接をしたのを思い出した
それを思い出したのは見せられた写真ではなく、化粧をして髪の毛を巻いている写真を見せられてからである
1度しか会ってない子を何故思い出したかと言うと、その面接でもいつもの様に
『どうして働きたいの⁉️』
と言う俺の問いかけに、向こうの答えがインパクトがあったからである
『お母さんが妊娠してしまって働けなくなってしまったので、私が稼がないと』(女の子)
『えっ、お父さんは働いてないの⁉️』
『お父さんは居ません😢お母さんとお母さんの彼氏の子供です』(女の子)
『わぉ…複雑だなぁ、風俗経験あるの⁉️』
『無いです』(女の子)
『風俗じゃないとダメか⁉️キャバでも可愛いんだから良いんじゃない⁉️』
『今コンビニで、バイトしているんですけど、お母さん助けるためにどうしても短期で稼ぎたくて』(女の子)
店長と顔を見合わせて
『うちは働いてくれるのは嬉しいけど、目標決めて長くは働かないように頑張って下さい』
店長に講習をお願いし、あと若そうだからちゃんと身分証明書を確認するように❗と言ったのと
店長が講習を何故かいつも任せているのに、この日はお願いしますと言われ、流れだけを教えたのを、少しずつ思い出してきた
しかし、そのあとの流れはあまり覚えていなく、携帯のデータを見ながら思い出して行った
政治家は良く『データがない』とか、『秘書に任していてわからない』と言うが、うちら風俗経営者とは雲泥の差だ
半年前の携帯のデータ、通話記録から、メールまで携帯本体にないのに、意図も簡単に復元してくれる
車も車種、ナンバーでいつ何処を通ってなど全て調べればわかる
日本の警察をなめない方がよい
ただこれが政治家になると、どうやら違うらしい(笑)便利な世の中だ
そして、復元したデータを元に、俺の記憶も段々に甦ってくる
結論から言うと
未成年を1回、お客さんに着けてしまった
これが今回の最大のミスである
経緯は先程の面接でのやり取りのままで、母子家庭の彼女はお母さんが妊娠してしまい、家計がコンビニのバイトだけだと大変だからと言うことで、身分証明書を持ってきて採用と言う事だった
この時、逮捕時に見せられた素っぴん童顔ではなく、化粧に髪を巻いていて若くは勿論見えたが、17、18歳かも?と言う疑いはあった
なので、店長には必ず身分証明書を確認してからお客さんに着けて下さいと、何度もメールで言っているのも出てきた
ところが彼女は15歳中学生だったと言うのだ
だとしたら『コンビニでバイトしています』などと言うのも全くの嘘
で、仕事をさせなきゃ無実放免なのだが
店長が身分証明書を確認せずに、お客さんに着けてしまっている
この時のやり取りも、全て携帯からのやり取りで詳しく出ている
その子が今日出勤だと店長からメールで聞き、『身分証明書を必ず確認してね』とやり取りが残っている
ただ、これに店長が返信をよこしていないの
で、これに対し俺はお店に電話をしている
ところがこの電話に店長が出ない
日報からこの間に店長はお客さんを入れている事がわかった
で、お客さんを入れたあと、店長は俺に連絡をよこし
『すいません、身分証明書確認していないのですが、今度必ず持ってくると言うので常連客に着けてしまいました』(店長メール)
『それ絶対ダメだろ‼️次は絶対それは止めてくれ、確認しないで着けたら絶対にダメだ💢』
とメールが残っている
一見無実を証明する様な証拠のメールにも見えるが、着けてしまったのは事実だ
全て正直に話し、捜査に協力をしたつもりだ
全てを話し、調書が完成したのは逮捕から5日目位の事だった
しかし、何かがおかしい
接見禁止がいつまで経っても取れない
接見禁止とは、捜査上本当の事をまだ隠している、事実を隠ぺいする可能性がある時に着く物で、弁護士以外の人とは面会できない、連絡を取れないと言うものだ
48時間後の10日留置が終わり全ての事を話しているのに、10日延長が付けられた
段々に苛立ちが増してくる
警察も調べる事もないので、取り調べもない
それでも接見禁止を取らない
色々な事を考えてしまう
この店長は数ヵ月前にお店のお金に、随分と手を着けていたのが発覚した
50万の給料を貰っていながらも、本数を誤魔化し売上を着服していたのだ
それでも『もう一回チャンスを下さい』と泣きながら訴えて、許したのだが
取り調べの中で、警察が『この店長、別でもお店自分で最近開いているぞ』と垂れ込みがあった
お店の女の子からの垂れ込みと警察は言ったが、それも信用出来ない
先ず言えるのが、東京の検事さんと後に話し、この様なケースでは都内ならお店側は、騙された方でもあり、最大限未成年が働くのを防いだとして無罪、起訴しない事がほとんどらしい、検事さんに言われた一言は『警察にはめられたね、勿論裏に誰かと競合してだろうが』とショックな事を言われた
とにもかくにも、俺の人生は想像していたリセットとは別の形で、崩れて行った