芸能界は誰よりも【強運】を持っている人達の集まりだ
その中で、相次いで周りが倒産、事故
俺は目の前まで来ていたチャンスを掴めない
運の無い男なのだろうか⁉️
お世話になった人達を助けられない、もどかしさが自分を追い込んでいく
自分の生活がやっとなのに『役者なんです』は格好が悪い
何かお金になることをやらなければ
色々な事を試行錯誤しながら、勝負するにもお金を持ってない奴は勝負に掛けるお金すらない
起業資金の融資をお願いするにも、バイト生活、役者生活をしている人にはお金など貸してくれるとこもない
自衛隊の時の様に3年で300万に出来る会社にも就職出来るわけでもない
僕に出来ることは、お金のある人にプレゼンをする事だった
そして何度かのプレゼンで、あろうことか、それなら500万出しても良いと言われた
それは地方での風俗を経営すると言う事だ
自分をマネージメントする事はしていたが、実質の経営は初めて
初めての経営が風俗である
それには覚悟が必要だった
昔と一緒だ
高校球児と不良は両立出来ない
今回も役者と風俗経営は両立出来ない
僕の中に覚悟が必要だった
やりたくもない自衛隊に入り、悔しい想いを沢山し付き人を勤めた
それも全て役者になる為だ
ここで役者を捨てると言う事は、今までの努力を無駄にする事なのか⁉️
自問自答を繰り返したが、周りの人皆がお金に苦しんでいる中で『役者です』を出来る図々しさが無かった
いや、それは綺麗事で、本当は良いとこまで行って掴めなかったチャンスに自信を無くしていたのが本当の理由かも知れない😢
自分の中で言い訳と覚悟をつくった
役者をやっていたら、チンピラ、板前の様な役ばかりだ
俺が役者になる理由は、色々な役になり人生を旅する事だ
今回は風俗のオーナーの役だと思えば良い
今までもそうだ、海上自衛隊の役、付き人の役、アルバイトの役をこなしてきたんだ
もう表の世界には戻れない、それでも俺はリアルな役を演じるんだ
色んな人生の旅をするんだ
それが俺の役者人生だ
1回きりの人生に待ったはない
覚悟を決めて20代後半に自分の名前の花の入れ墨とその花が散らないように支える龍の入れ墨を入れる
龍は僕のお爺ちゃんの名前でもある
覚悟を決めると言うより、自然の流れでもあった
そして先輩に500万を借りに行き、借用書を書こうとした時
『ヒロ、そんなの書かないでいいよ』(先輩)
『え、でも大金ですし』
『お前が自衛隊の時は知らないけど、付き人をやっている姿を見たら、お前がどんな人間かは良くわかったよ、だからそんな紙切れいらない、お前ならこの位のお金ちゃんと返すのわかるよ、その代わり誰かにやらすのではなくお前がやれよ』(先輩)
『わかりました✨』
こんな嬉しい言葉は無かった
社会から認めて貰うような事はしていない
ましてや銀行の人からしてみたら、
『貴方の職歴でバカにしてるんですか⁉️』と言われる様な俺に、無担保で500万を出してくれて、しかも借用書もいらない
こんな人に俺も成りたい
早速逃げようか⁉️(笑)とも頭をよぎったが
たかが500万で人生を無駄にはしたくない
付き人時代にも、同じ様な試しはあった
300万入っている銀行のカードを渡され、暗証番号も教えてくれている
『逃げようかな⁉️』といつも頭に過る(笑)
それでも俺の人生の価値はそんなもんじゃないと、いつも思う
また、人生が大きく変わって行くのがわかった
俺はどこに辿り着くのか⁉️
予測も出来ないまま、流れに身を任せた