腰の状態は決して良くはなかったが、野球を出来なかった時期に比べ、気持ちの晴々しさは全然違かった
ところが人生はそんなにむしの良い話はない
この日は凄く天気☀️が良く清々しい練習日和であった
ところがこんな日に、神様は今までの精算をしろと言ってきた
練習中コーチに呼ばれた
俺が練習に復活してから、鬼コーチが心なしか明るい優しいコーチになっていたが、今のコーチは少し涙をにじませた様な表情で、
『担任の先生が呼んどるぞ』とだけ言った
直感で直ぐにわかった
心当たりしかない
むしろいっぱい有りすぎてどれだかもわからない
職員室内の個室
『ヒロ、ちょっとお前に確認したいことがある』(担任)
『はい、』
『他所の高校でカツアゲ、駅でチンピラと喧嘩、バイクを窃盗、そして窃盗したバイクを売ってる、学校にもバイクで来てる』(担任)
『どれか本当の事で、どれが嘘なんだ?』(担任)
『、、、全部本当です』
『わかった、、、』(担任)
『今から親御さん呼ぶから、いいな』(担任)
『はい』
どれだけの時間が経ったのだろう
1人取調室の様な所で待たされた
何故学校に知れたかは、以前サッカー部の子にバイクが欲しいと言われ売った
この子は出席日数が足りなく、数ヶ月前に学校を辞めたのだが、親と俺のやっている悪さをわざわざ言いに来たそうだ
数少ない仲間がこいつを探して絞めようと言う話にはなったが、全くそんな気はなかった
むしろ俺は精算をしたかったのかも知れない
こんな事で精算は出来ないのかも知れないけど、自分のやって来た事は高校球児ではない
不良と高校球児は一緒な訳ないがない
矛盾の中に、自分の居場所は無かったのかも知れない
学校に母親が来た
事情を聞かされ、担任、コーチ、俺、母親の4人
担任が口を開いた
『ヒロの道は1つに1つですね、自主退学をしてください』(担任)
『えっ、停学とかはないのですか?』(母親)
『やっている事が喫煙とかの次元ではないので』(担任)
『いいな』(担任)
『はい』
コーチと母親は大粒の涙をこぼし、俺と担任は何の感情もないような仕草で手続きを進めた
この状況の中冷静に、俺を売った奴以外も沢山の人が明日からクラスに俺が居ないことに精々とするんだろうな、って思った
同時にコーチや親、中学の先生、順、沢山の大事な人を裏切り、絶望させたんだなと実感した
中途半端な男だ
何が甲子園だ
俺は口だけのおお嘘つき野郎だ
全ての手続きが終わり、僅かな荷物を整理し夕方になっていた
朝の快晴が嘘のように、外はどしゃ降りの雨が降っていた
天気も人生も1日でこんなにも変わるのか⁉️
雨に撃たれながら、俺は何故か冷静にそんな事を考えていた
現実今日を境に、俺の人生は変わっていく
人生とは、自分の意思で変えれる事と、自分の意思とは別に変わることがある
防ぎ用のない事故や、思いがけない幸運
これが【転機】と言うものなのだろう
転機は、自分が行くべき道の軸修正なのかも知れない
受け入れる意外の選択肢はないのだが、時間が人を成長させる
ただ今は、大粒の雨に汚れた身体を洗い流されていたい気持ちしかない
ごめんみんな、ごめん俺
これから俺はどうなるのだろう⁉️
なるようになるさ