中学2年生
野球部の朝練も寝坊ばかり
何故ならば、この頃にはすっかりヤンチャな子が板についていた
転校生と仲良くなり、夜中は玄関ではなく、通り沿いにあるヒロの部屋の窓から入って集合
夜な夜な外に出歩き『盗んだバイクで走り出す🎵』この頃はこんな歌詞の詩は知らなかったが、数年後初めて聞いた時には泣いた😿
詩は誰もが勝手に自分と体験と歌詞を被せて、自分の歌のように思う
『俺の曲じゃん🎵』
俺もこんな歌詞が書けて、曲が作れたらな✨と思ったことはあるが、先ず歌詞も、楽譜も覚えることは出来ない
俺には向いてない仕事だ
夜中バイクで走り回っているだけで楽しい✨
世の中が寝静まっている時間、大人も同級生も寝ている時間にバイクで走り回る✨
学校を休むことはないが、決まった時間に遅刻
授業を受けていても一番後ろの窓際で寝ているか、授業の内容がわからず空ばかり見ている
授業が終わったらキツイ部活
それでも夜になったら遊びに行く
この頃のエネルギーは、無限だ
いい加減、中途半端の見本のようだ
そんな時、同じクラスの男の子が昼休み明けに制服がなくなったと騒ぎだした
全く興味もなく、知らん顔をしていたところ
どこからか『ヒロくんが隠したんじゃない⁉️』
『はっ💢』
教室の空気は俺がイラッとした顔を見せたことで一気に緊張感が走った
その時若い女性の担任がクラスに入ってきた
『どうしたの?』
『○○くんの制服がなくなったんです』
『多分ヒロくんじゃないかと思います、普段からいじめているので』
確かにそうは言われても仕方ないのかも知れない
人なんて都合の良いものだ
1年生の時は完全にガムを噛んでたのに嘘をいい、それを信用してくれた先生がいた。
でも今回はその罰なのか、完全に冤罪なのに犯罪者にされている事にムカついている
極み付けは、担任の先生から
『ヒロくん早く出しなさい❗』と言われた
確かにいじめていたかも知れない
疑われるのは当然だ
でもこの時に『僕じゃないんだなぁ~🎵これが~🎶』と言う器の広さなど持ち合わせている訳もない
怒りが頂点に達した時に
『ヒロはそんなことしねぇーよ』
『あぁ、いじめはするけど物隠す様な卑怯な真似はしないな』
『私もヒロくんはしてないと思います』
悪魔😈になりかけていた俺の心は、この勇気ある3人の言葉に救われた🎵
クラスのほとんど、担任迄が『はい、実刑』と言っているところに、勇気ある3人が『待った』を掛けてくれた
本当に大泣きしたいぐらいに嬉しかったのと、友達って良いなぁ~
これは家族愛では味わえないもので
友達の素晴らしさを感じた
今思うと、あそこで勇気を出す友達がいなく、俺が孤立していたら、どんな人間になっていたのだろうと想像したら怖い
やっぱ仲間って大事なのよ
そんなことを言いつつも
本当にしょうもない子に成り下がった俺は、小5から数えて、6年間連続で母親が学校に呼び出されている
小5は以前にも話が出たが、落ちていた原付バイクを乗り回していて、近所のおばちゃんに学校に連絡が入り校長室へ
親も呼ばれ、相当怒られた
小6の時は友達と喧嘩をし、相手の肋骨を折ってしまった
肋骨なんて簡単に折れてしまうものだ
中1は教室の扉にストッパーのある方と無い方があるのを想像出来るだろうか⁉️
ストッパーのある方に友達の手を置き
『根性試しをしようぜ』と言い
ストッパーの無い方の扉を思いっきり閉める
もちろんストッパーは無いのだから手は挟まる
全部の指が骨折である
中2、何か俺の中で流行っていた遊びがある
『クイズ鼻曲げドン』と言う物なのだが知っているだろうか?
鼻を摘まむ
問題を出す(簡単な1+1は?みたいな)
相手が答える
正解を言っても
『なんですか⁉️』ブー
と言って鼻を曲げる
この何とも下らない遊びで、鼻の骨を折り大量の鼻血を友達が出してしまい呼び出し
中3の時はバスケで進学が決まっている子が、何か虫の居所が悪かったのか凄く生意気な態度を取られ、ムカついた俺は階段の上から蹴落としてしまい骨折
最後の高1の呼び出しは一先ず置いといて
母親には本当に迷惑を掛けてしまった
そして良く家に友達の親から電話があり、『うちの子とはヒロくん遊ばせないようにしてください』と言う電話が頻繁にあったにも関わらず
母親からは『良いのよ、ムカついたら殴っちゃえば、お母さんだって昔はガンガンやったわ(笑)でも、弱いものいじめはダメ、自分に厳しく、他人に優しくよ』
『人はいつ、誰に助けて貰うかなんてわからないんだから』
と決して俺を責めることはしなかった。
必ず『ダメなことはダメ、でも信じているから』と言う。
愛情は感じていた。
生活指導の先生からも良く叩かれた
『お前は強さを勘違いしている』
『本当に強い奴は、その強さをもっと違うことに使うんだ』
考えたが、この頃はあまり理解出来なかった
弱い奴をいじめるつもりはないが、ムカつく奴はやっつけるだった
でも俺に取って、そんなことを一新する出来事が起きてしまった。