福島の原発事故の混乱が長期化する中、ドイツでは原発反対運動が日増しに激しくなってきているようです。
昨日夕方、グリーンピースが大音響を立てながら中央駅から旧市街あたりを練り歩いておりました。
日本を批判するかのように、太鼓のようなものを叩きながら、信号は無視。一方、歩行者の反応はとても冷やかでした。
代替としてソーラーを掲げています。ドレスデンは最近ソーラーの会社が幅を利かせているからだと思いますが
ドイツ全体では原子力の代わりにはならないでしょう。
ともかくも主張は「全廃」です。
先月15日、現行の原子炉の17のうち1980年までに運用を開始した7個をいったん停止すると決まりましたが、今後3か月の間に安全性のチェックと今後の方針を決めるようです。
その1980年までの炉はBaulinie69とBaulinie2という古い設計思想に基づいて作られており、原子炉の形式と合わせてSWR69とかDWR2とか呼ばれています。
SWRとは沸騰水型原子炉で日本の福島原発はこの方式。(Siedewasserreaktor)
DWRとは加圧水型原子炉。(Druckwasserreaktor)
この2つの基準には次のような技術的欠陥が指摘されています。
Baulinie69について:
1)原子力圧力容器が溶接でできているため、亀裂ができやすい。
2)配管の割れをチェックしずらい。
3)緊急時の冷却用電力供給が不確か。
4)小型飛行機が墜落したときの危険性のみ想定されている。
5)安全格納容器が球形の鋼鉄製。鉄筋コンクリ-トにすべき。
6)外形は箱型。これは耐久性や外的圧力に弱い。
Baulinie2について:
1)配管のチェックがBaulinie69と同様しずらい。
2)安全格納容器の強度が不十分。
3)緊急時の冷却用電力供給が不確か。
4)飛行機墜落時の危険性が高い。
ドイツでは日本と違って、地震や津波の心配はほとんどないですが、旅客機や趣味の小型機が墜落する可能性はないとは言えません。過剰反応かもしれませんが、1986年のチェルノブイリの事故後のヨーロッパ全体に与えた記憶が未だ消えないので、日本にいる日本人より危機感は強いかもしれません。私は1989年にドイツに来ましたが、その時枯れ葉は拾ってはいけないと言われた覚えがあります。当時すでに3年も経過し、事故のあったところより2000km以上離れていたのに。



