LINGUSが開設したYouTubeチャンネル「LINGUS STATION」の方針を説明する動画が配信された。
- LINGUS社員の角ちゃんをメイン出演者とするが、芸能人にも出てもらいたい
- 他のチャンネルではやらない、やれない企画や実験的な企画をやっていく
- パイロット版を本気で作ってみて、それを主要プラットフォームに売っていく
- LINGUSの広報としても機能させる
- 不定期配信だが、週に1本は必ず配信する
- 企業案件にも前向き
- グッズ展開にも前向き
簡単に言ってしまえば、制作会社としてのLINGUSを発展させたい、俗っぽく言ってしまえばお金を儲けたいという思いがあるという印象だ。目的こそあるが目標が無い。LINGUSがどういう制作会社を目指しているのかというヴィジョンや哲学がない。このヴィジョンや哲学の無い感じはけいちょんのそれとほとんど一緒だ。場当たり的で中長期的な計画がなく、いつも思いつきとノリだけでなにかをやってるというこの感じはけいちょんのみならずチャバネも同じなのかもしれない。
けいちょんチャンネルファンに人気の角ちゃんをメイン出演者とするのは別に良いのだが、本来スタッフ人気というのは基本裏方にいながら必要に応じて表に出てきたり、たまに見切れたりするからこそ、「レア感」のようなものが生まれるという部分があるので、基本裏方の人間をメイン出演者とする試みは自分はあんまり好ましく思っていない。
TOKYO BBとの韓国ロケで矢作兼が話していたように、「けいちょんNG」というものが業界内のそこかしこに実在する可能性がある(「けちちょんイムニダ」参照)。それはつまりけいちょんチャンネルへの出演、けいちょんとの共演はNGだが、「LINGUS STATION」なら出演してもいいということもあり得るのかもしれない。もっと言うと、けいちょんがいるからできない企画というのも確かにあるのだ。けいちょんが厄介なのは、わかりやすい能力がないのに「なんで呼ばないんだ」「なんで出してくれないんだ」と軽い逆ギレをすることがしばしばある。司会ができるわけでもない、漫談ができるわけでもない、ネタができるわけでもない、フリートークができるわけでもない、ひな壇芸人のような出過ぎず引き過ぎずができるわけでもない、だけどいろんなところに呼んでもらいたい、というその姿勢自体が迷惑系なので、自然と迷惑系ユーチューバーみたいになっていく。
けいちょんの名誉のために言っておくと、けいちょんは面白いことももちろんある。しかし、なにをやらせたらテッパンで面白くなるのかがいまいちわからないのだ。けいちょんがどういう芸人かと言うと「なんか知らないけど面白い太ったおじさん」としか形容しようがない。その面白さを「芸」と言っていいのかわからないが、これといって芸がない「芸NO人」として芸能界で活躍する人も少なからずいるので、そういう分類になるのだろう。
いろいろな企画をけいちょんの許可を得る必要がない状態でやれるという環境はすごく良いことだと思う。「こんなことしませんか?」と訊いて、けいちょんが「やりたくない」と拒否すればけいちょんチャンネルでは実験的な企画ができないのだ。想像を巡らせて出てきた可能性のある企画が、けいちょんの気まぐれのNOの一言で却下となるのは健全ではない。
この文章を書いてる現在で動画が公開されて12時間が過ぎたところだが、チャンネル登録者数が463人、再生回数は1158回だ。スタートダッシュは失敗している。なにが足りないかで言えばやはり広告力だろう。よほどのけいちょんチャンネルファンじゃなければ、このチャンネルができたことすらまだ知らないというのが現実だ。
今後はこのチャンネルを広めるためにどう動くのか。とにかくまずは有名人に出てもらうことで広めるべきだろうが、一番安易で手っ取り早い方法はけいちょんに出てもらうことだろう。しかし「いきなりけいちょん頼みなのか」とは思われたくはないという部分もあると思うので抵抗があると思える。それこそ加藤浩次が出てくれば広告効果抜群だろうが、甘い考えで加藤浩次に依頼してもおそらく出てくれないだろう。これも結局チャバネの誠意次第だ。とにかくなるべく早く一発当てないと、「うまくいかなかった」で終わってしまう可能性もある。果たしてチャバネの舵取りは成功するのか失敗するのか。