けいちょんチャンネルは2019年12月6日に第1回が配信された。中国・武漢で新型コロナウイルス感染症が最初に報告されたのも2019年12月なので、コロナと同時に始まったチャンネルであり、2023年にはコロナ問題自体もようやく終息してきたところで、けいちょんチャンネルも終息しそうな雰囲気を漂わせている。
けいちょんチャンネルは2023年9月時点で開始から3年9ヶ月が経過した。個人的に人間関係というのは3年がおおよその限界だと思っている。3年間も日常的にずっと一緒にいると、相手の些細なことにイライラしてしまい、あるいは相手に対して「親しき仲にも礼儀あり」ができなくなってしまいがちだ。
もちろん3年を超えてもなお良好な関係を維持できるのが理想だが、おおよそ3年で人間関係はひび割れていくというのが自分の人生経験からくる感覚だ。お笑いコンビが次第に相方とプライベートで不仲になるのはむしろ自然なことであり、どこかで適度に距離を取るのが末永く続けていくための処世術なのだ。
そう考えると、けいちょんとチャバネ松本の関係に黄信号が灯っていても全然不思議ではないし、適度に距離を取るという意味で一旦けいちょんチャンネルを休止させたこと自体は良い判断だと考えることもできる(そもそも休止の理由は説明不十分なのだが)。
休止がいつまで続くのかはわからないが、ここは一旦けいちょんチャンネルの歴史を振り返って俯瞰してみるのも良いかもしれない。3年9ヶ月とは言えいろいろあったし、いろいろ変化もあった。およそ半年単位で区切って、けいちょんチャンネルを回想してみよう。
第一章
マッコイ斉藤凸 / 命と引き換えパスタ / けいちょんファミリー登場
(2019年12月~2020年6月)
けいちょんチャンネルが始まってけいちょんが最初に宣言したことは「結婚します!」というものだった(【マッコイ初登場】生配信で緊急重大発表をしました)。ある意味、最初からけいちょんは自分のやりたいこと(結婚)をやりたかったのであり、視聴者を楽しませようというサービス精神はそもそも希薄だったのかもしれない。チャバネ松本がそれをドキュメント、あるいはバラエティに演出することでそれを補完していたというところも大いにあったのだろう。
けいちょんチャンネル最初期の代名詞は「マッコイ斉藤への凸」である。迷惑系ユーチューバーよろしくマッコイ斉藤のもとを何度も訪れ、マッコイに嫌がられるというのが面白かったのだ(【過去最大の事件に】マッコイの家にまたアポなしで行ったよ【50回記念SP】)。2020年度のケーチョン新語・流行語大賞にもなった「俺やだよ~」とは、けいちょんの迷惑行為が嫌だという意味であるw
この時期は魚介類を捌く係としてよく登場していたのが俳優の林明寛だ(【特別ゲスト襲来】前回釣った25匹の魚を調理!していたら…)。そして、けいちょんの最初のコラボ相手はインパルス堤下である(【堤下食堂】命と引き換えの絶品料理を振る舞いました!)。この時、けいちょんが作った塩辛パスタを堤下が「命と引換えメシ」と名付けた。それ以降もけいちょん宅でパスタを作る回が多数配信され、この頃の楽しさを回想していまだに「また家でパスタ作っているやつを見たい」というコメントが後を絶たないのである(【激ウマ!】命と引き換えの絶品パスタを作りました!【うちで食べよう】)。
続いて軍団山本、鈴木紗理奈、稲田先生、大原がおり、品川祐とその後のけいちょんチャンネルの主要メンバーが登場。後に(勝手に)けいちょんファミリーとして扱われることになる。
第二章
1人めちゃイケ / 稲田先生とダイエット / マッコイと絶縁
(2020年7月~2020年12月)
新たに鈴木紗理奈宅への凸が始まるのだが、ここで鈴木紗理奈の息子リオトを懐柔し、(勝手に)父親を演じ始めるのである(【神回】鈴木紗理奈にサプライズでマジプロポーズ)。これ以降、鈴木紗理奈との(似非)夫婦コントが続く。それによって「めちゃイケ感が凄い」という感想が相次ぎ、かつてのめちゃイケファンがけいちょんチャンネルに吸い寄せられてくるのである。また、この時期よりカジサックへの凸を皮切りにクリスタルガイザーをばら撒く凸が目立つようになり、その独自の凸が人気を集めた(【伝説回】ついにカジサックに凸りました)(ちなみに、クリスタルガイザーをばら撒いていた理由は、けいちょんが「誤ってクリスタルガイザーを定期便で注文してしまったことで想定より多く届いてしまったため、それを処分することが目的だった」ということだ)。
コロナと同時に始まったけいちょんチャンネルだが、2020年8月にはけいちょんがコロナに感染し、3週間ほどの休止を余儀なくされる(【ご報告】松本Dから皆様にご報告があります。【けいちょんについて】)。コロナ感染で自身の肥満体に危機感を覚えたからなのかどうかはわからないが、復帰後は稲田先生とのダイエット企画を再開させる。だが、それ以降本気とは思えない言い訳に終始した怠けたダイエットが延々と続く(【クズ】ダイエット失敗発覚…からの逆ギレ)。
マッコイ斉藤との喧嘩コントによって軌道に乗り出したけいちょんチャンネルだったが、マッコイ斉藤とマジ喧嘩してしまうのである(マッコイ斉藤と絶縁状態でした【マジ不仲になった全記録】)。詳しくは動画を見てもらいたいが、簡単に言うとけいちょんが罰ゲームの焼き肉奢りで不機嫌になりマジギレしてしまうのである。これに対しマッコイもマジギレし、マジ喧嘩に発展することで絶縁状態になったのだ。それによってマッコイが数ヶ月間けいちょんチャンネルに出演しなくなったのだが、チャバネ松本の取り計らいで関係は後に改善された。
この時期に大ヒットした動画が、清掃業者となったカラテカ入江を自宅に呼び、清掃代金を多めに払うことで闇営業問題で芸能界追放となった入江を慰め、応援したことで入江が涙する回であった(【再会】カラテカ入江に掃除をお願いしたらいろいろあって入江が泣いたよ)。また、ニューヨークとのコラボもこの時期に始まり、地獄の8期もこのタイミングで登場するようになる。年末にはオリラジ藤森宅へ凸し、大暴れした(【伝説回】オリラジ藤森の家に凸して大暴れ!カノジョさんに挨拶しようとしたら大変な騒ぎになったよ) 。
第三章
西野未姫登場 / Win Win Wiiin出演 / 音楽活動開始
(2021年1月~2021年6月)
ここで後に妻となる西野未姫が初登場し(【イチャイチャ】元AKB48のアノ人がアポなしで家に来てラブラブ)、けいちょんがWin Win Wiiinに出演する(【宮迫×中田】山本圭壱(前編)〜地獄から帰ってきた伝説の芸人〜【WinWinWiiin】)。Win Win Wiiin出演によって登録者数が19万から35万ほどまで増えたのだが、なにをトチ狂ったのか「サブチャンネルでユーチューバーみたいなことをやろう」という動画が配信されたことで大炎上した。第一章、第二章で紹介してきたような流れをぶち壊す計画が発表されたことで視聴者の怒りを買い、その計画自体は頓挫した(【ご報告】Win Win Wiiinを終えたけいちょんの元に謎の美女登場で重大発表の嵐!)。
4月から週4配信になり、けいちょんファミリーを中心とした動画が立て続けに配信され、鈴木紗理奈とは「さりけい」という音楽ユニットを組むのだが、それとは別に「け'z」というユニット、バンドもここで組むのだ(【関係各位】あの件があったので、新コンビを組みました)。
この時期にABEMAとのコラボでけいちょんチャンネルに「けBEMA」という枠が生まれたのだが、あまり面白かった印象がない(【新企画】大人気インフルエンサーたちに今後について相談しました【#川口葵 #吉田伶香 #Taki #やまげ #才川コージ】)。「最近のけいちょんチャンネルつまらない」というコメントをよく見るが、私からすれば既にこの時期から迷走は始まっていた。後にまさかここまでけいちょんが「け'z」を推してくるとはこの時は考えていなかった。
第四章
けいちょんショッキング / 紗理奈ママ / けいちょんフェス開始
(2021年7月~2021年12月)
2021年6月から2022年4月まで、けいちょんショッキングという、笑っていいとものテレフォンショッキングの類似企画が始まった(【新企画】チュートリアルに突撃したら昔の話になりました)。なぜか起点が2つあったのだが、以下のような面々であった。
①チュートリアル→くわばたりえ→チャンス大城→野性爆弾ロッシー→狩野英孝→パンサー尾形→礒部希帆
②蛙亭→見取り図→オズワルド→空気階段→鬼越トマホーク→コロコロチキチキペッパーズ→ネルソンズ→レインボー→世間知らズ
こうして見るとゲストはなかなか良い線を行っていると思うのだが、いかんせんけいちょんにトークスキルが無いので、面白さとしては微妙というかゲスト頼みであることが多かった。それでもこの企画によってくわばたりえや鬼越トマホークなどと縁が深まったところがあるのでその後の動画のきっかけ作りとしては良い企画であった。
また、この時期は鈴木紗理奈との夫婦コントと西野未姫とのコラボが多かった。時期的に既にけいちょんは西野未姫を狙っていたので、鈴木紗理奈との結婚もあり得るか?という空気をふんだんに出しながら、裏ではどうにか西野未姫をモノにできないかと考えていたのだ(【結婚】いよいよこの時がやってきました【息子のために】)。また、プレステ5を視聴者からもらったことで、ゲーム配信に挑戦するという話になり、サブチャンネルでゲーム配信するのだが、これも開始早々けいちょんがやる気を失い、3回ほどの配信で頓挫した(けいちょんサブチャンネル)。
10月にはチャンネル登録者数40万人に到達し、ビールかけを行った(【大はしゃぎ】チャンネル登録者数40万人突破大感謝!けいちょんファミリーでお祝いしました!)。そして、けいちょんフェスがここから始まる。11月に宮崎県でけいちょんフェスの第一回が開催された(【特別公開】けェス 伝説の第2部をお見せします!)。この期間はけいちょんショッキングも含めて、ダイアン津田や村上佳菜子、中尾明慶、キャイ~ン、東野幸治、藤本美貴など新顔との絡みが多数あった。
第五章
Win Win Wiiinレギュラー / 西野未姫に御執心 / けェス連発
(2022年1月~2022年6月)
2021年の段階でWin Win Wiiinの司会を中田敦彦に依頼されるのだが、2022年になってようやくけいちょんMCのWin Win Wiiinが配信され、レギュラーとして出演するようになる。2021年に雨上がり決死隊解散、牛宮城騒動で話題になった宮迫博之がゲスト扱いになった回だ(【Part①】全ての災いが降り注いだ男【WinWinWiiin 宮迫博之編】)。
けいちょんショッキングに出演した礒部希帆が2022年から多く出演するようになるのだが、鈴木紗理奈、稲田先生、礒部希帆とラブラブ感を執拗に出してくるのだ(【53歳の恋】2人で新しいことをはじめることになりました)。しかし、この時期は裏で西野未姫に猛アタックしていた時期だったので、後になって考えるととにかくカモフラージュしたかったのか、モテてる感を出して西野未姫の気を引こうとしていたのかもしれない。
特に西野未姫と礒部希帆が同時に出演したけいちょんの誕生日を祝う回は、礒部希帆が西野未姫に嫉妬してけいちょんともっと仲良くなりたい、けいちょんを奪い合うという受け入れ難い設定になっており、礒部希帆が本当に嫉妬していたのか、けいちょんにそういうノリを頼まれたのかはわからないが、噛ませ犬的な役割を演じていたのだ(【美女絶句】誕生日お祝い中におしっこを漏らしました)。この時期はけいちょんは西野未姫のことしか考えておらず、完全に公私混同というか、西野未姫を恋人にするためにけいちょんチャンネルが利用されていたと言っていいだろうw
そして2021年11月以降、けいちょんフェスがけいちょんチャンネルの主軸になっていくのだが、けいちょんにとって思わぬ展開が待ち受けていた。吉本興業のマネージメントがマネージャー管理からPC管理に格下げされてしまったのだ(極楽とんぼ・山本圭壱に “粛清説” 浮上 吉本興業が断行した不穏な「班異動」 | 東スポWEB)。それによって、けいちょんショッキングが滞るようになり、自然消滅してしまった。ちなみにけいちょんチャンネルのオープニング映像やテロップのデザインなどもこの時期にリニューアルされた。
第六章
ハーレー購入計画 / バタやんキャンプ / 結婚
(2022年7月~2022年12月)
ここでマッコイ斉藤、マー坊とのハーレー購入計画が開始される(【過去最凶】因縁の男に謝りに行ったらめちゃくちゃ怖かった【マッコイも恐れる男】)。8月にはWin Win Wiiinに相方の加藤浩次が出演したことで、一時的に加藤浩次がけいちょんチャンネルに出演した(【Part③】雨上がり解散と極楽活動再開「相方」とは何なのか【WinWinWiiin加藤浩次編】)。バタやんことくわばたりえとのコラボも多く、ボーリング対決、電動自転車購入からの本栖湖キャンプ動画はかなり視聴者の評判が良かった(【家族旅行】夏休みなので家族と富士山キャンプに行きました)。
8月の『けェスin小樽』では岡村隆史が前説でサプライズ登場し、加護亜依も乱入する(【釣りナシ】けェスin小樽で史上最大の事件!!裏側全部見せちゃうよSP)。以降、加護亜依とのコラボ動画も増える。そして11月には「けいちょんフェスティバルSeason2」として前年と同様宮崎県でけェスを開催し、ゲストには「夢物語」のMVにけいちょんが出演した縁もある湘南乃風が出演した(【号泣】湘南乃風がサプライズ登場した感動と熱狂のけェス)。
そして西野未姫との結婚である(極楽とんぼ 山本圭壱より皆様へご報告がございます)。結婚以降は結婚バブルとでも言えるような結婚関連動画の連続で、再生回数もここで一気に稼いだ(【感涙】淳に紗理奈、遠藤にワッキーに軍団メンバーに西野未姫との結婚報告をしました【仲間】)。
第七章
新婚 / 医療ダイエット / けいちょんカフェ
(2023年1月~2023年6月)
新婚ムードは割と長いこと続くのだが、その裏側でまたぞろ迷走が始まるのである。日本全国を巡る旅ロケ的なノリを出してくるのだ(【新章突入】長崎で新企画始動!これから日本全国を巡ります!!【2023年はやります】)。テレビタレントスキルがあればそれも面白いのだろうが、けいちょんにはテレビタレントスキルが無い。食レポもまともにできないので、見どころがないままに動画が終わってしまう。「極楽とんぼ 山本圭壱 伝説のスピーチ」などという謎動画もあった(極楽とんぼ 山本圭壱 伝説のスピーチ「何度怒られても前に出る方法」2023 BEST OF MISS 広島大会)。エガちゃんねるで江頭2:50が「伝説のスピーチ(【伝説のスピーチ】入学式にしょこたんとサプライズ乱入!)」でバズったから真似してみたのかもしれないが、ご案内の通りトークスキルも熱い信念も無いので伝説のスピーチになる訳がないのだ。
一方、ヒカルチャンネルに出演したことで一気に注目を浴びる。企画としてはけいちょんとヒカルがマジ喧嘩するドッキリをカジサックにかけるというものだったのだが、これが大当たりした(【修羅場】初対面の極楽とんぼ山本さんに遅刻ドッキリしたらガチギレ…カジサックが仲裁に、、)。けいちょんは「イケてるおじさんキャラ」を目指したいのかもしれないが、実際視聴者が求めていたり、けいちょんの本性に近いのは「老害迷惑おじさんキャラ」なのだ。ヒカルに老害と言われてマジギレする演技の迫力といったら凄いものがあった。
そして3月から「ラクして痩せられるダイエット」として医療ダイエットを開始させ、目標とする80キロ台ダイエットに成功した(【激痩せ】お騒がせダイエットがついに完結!めちゃくちゃ痩せました!)。個人的には、それは健康的な意味で良いことだと思うのだが、コメント欄を見ると「痩せて一気に老けた」「太ってたほうが可愛げがあった」という否定的な意見もあって、確かにわからなくもない。
4月には妻の西野未姫の誕生日デート企画が配信されるのだが、ここでも炎上してしまうのであるw 「妻に対して冷た過ぎる」「釣った魚に餌をやらないって本当だったのか」など、視聴者からダメな夫の烙印を押されてしまう(【デート】妻 西野未姫 24歳の誕生日を銀座でお祝いしました)。6月には『けェスin愛知』を開催、期間限定で「けいちょんカフェ」をオープンした(【宮迫&遠藤】けいちょんカフェに豪華ゲストがたくさん来てくれました【オズワルドも】)。
第八章
けェス連発 / 長めの夏休み
(2023年7月~)
相変わらずけェスを連発するのだが、またしても吉本興業から悲しい仕打ちを受ける。吉本興業がけいちょんフェスの主催から降りたのだ(【危機】藤森に突撃したらとんでもない事実がわかりました)。スポンサーも同時に降りたので、一気にけいちょんフェスがグレードダウンする感じになった。けいちょんはピアノ弾き語りを始めたりするのだが、けェスに対する視聴者からの評判も一気に落ち込み、『けェスin女川』終了と同時に「長めの夏休み」に入ってしまった。いまのところ再開の目途もたっておらず、このままけいちょんチャンネル終了する説まで出てきている。
2020年
第一章 マッコイ斉藤凸 / 命と引き換えパスタ / けいちょんファミリー登場
3,000→5.5万(+5.2万)
第二章 1人めちゃイケ / 稲田先生とダイエット / マッコイとマジ喧嘩
5.5万→18.9万(+13.4万)
2021年
第三章 西野未姫登場 / Win Win Wiiin出演 / 音楽活動開始
18.9万→37.4万(+18.5万)
第四章 けいちょんショッキング / 紗理奈ママ / けいちょんフェス開始
37.4万→41.3万(+3.9万)
2022年
第五章 Win Win Wiiinレギュラー / 西野未姫に御執心 / けェス連発
41.3万→43.5万(+2.2万)
第六章 ハーレー購入計画 / バタやんキャンプ / 結婚
43.5万→49.4万(+5.9万)
2023年
第七章 新婚 / 医療ダイエット / けいちょんカフェ
49.4万→51.9万(+2.5万)
第八章 けェス連発 / 長めの夏休み
51.9万→51.4万(-5,000)
(※数値はチャンネル登録者数推移)
ざっと振り返ってみたがどうだろうか。最近のコメントで多いのが「結婚してからつまらない」というものなのだが、自分にはそういう感覚は全然無い。いつからおかしくなったかで言えばやはり「音楽活動開始」からというのが自分の感覚だ。伸び悩み期間の「第一章」を経て、「第二章」から「Win Win Wiiin出演」までが自分の考える絶頂期であり、それは再生回数にも表れていたし、チャンネル登録者数の推移を見ても歴然としている。
西野未姫を恋人にするための「西野未姫に御執心」の時期も酷かった印象があるが、実際に西野未姫を恋人にしたあとの「第六章」はなかなか面白かった。マー坊の登場と、「バタやんキャンプ」、そして結婚ドキュメントは非常に面白かったし、視聴者にとっても楽しすぎた期間なのではないだろうか。ただ、西野未姫と同棲するようになってからけいちょん宅での収録が激減したのだ。これはけいちょん宅を見慣れたけいちょんチャンネルファンにとっては寂しいことである。もちろんそれを嫌がる自由はけいちょんにあるのだが、結婚発表までの期間は別にしても、結婚後もなぜけいちょん宅での撮影に消極的になっているのかをちゃんと説明して欲しいのだ。
「第六章」が良かっただけに「第七章」以降の動画が満足できないという気持ちはわからなくもない。しかし、「第四章」も「第五章」も自分からしたらなかなか微妙な時期だったのだ。上記のキーワードで自分が執着しているのはやはり「1人めちゃイケ」だ。けいちょんチャンネルを見ている30~40代位の人々に共通するのは「めちゃイケロス」「(めちゃイケに出てた頃の)山本圭壱ロス」という心の穴を大なり小なり抱えていることだ。そしてその穴を埋めていたのがけいちょんチャンネルであった。しかし、次第にそれは「音楽活動を頑張るけいちょん」という全く求めていない方向に逸れていってしまった。
「第三章」の(+18.5万)はほとんど中田敦彦のおかげで増えたと言っていい。しかし、「第二章」の(+13.4万)はけいちょんとチャバネ松本とけいちょんの仲間で増やしたチャンネル登録者数である。この頃のスタンスをもう一度思い出して欲しいのだ。
めちゃイケっぽさを一定程度保障していた鈴木紗理奈の出演が2022年頃から減少してしまったことも大きな原因かもしれない。そして結婚以降の方向性の変化についての説明も不十分だった。女性タレントとのデートっぽい企画ができなくなり、「老害迷惑おじさんキャラ」と認識されるのを本気で嫌がるようになり、人を笑わせる(笑われる)ことよりもカッコいいと思ってもらいたくなった。
「1人めちゃイケ」とは結局何を意味するのか?「けいちょんがやりたいことをやる」?そうではない。「けいちょんチャンネルが視聴者を楽しませる」、これだ。めちゃイケはめちゃイケメンバーがやりたいことをやるだけの番組ではなかったはずだ。根本の部分で視聴者を楽しませる、笑わせるのが目的であり使命であったはずだ。そこでけいちょんがいま、「なんで俺が視聴者を楽しませなければならないんだ」と思ってしまうのであれば、それはもう「1人めちゃイケ」ではないのだ。
続いて、かつてのけいちょんチャンネルをシリーズごとに【継続中】【減少気味】【激減】に分類してみる。そして独断と偏見で、人気のあるシリーズを太字にしてみた。
【継続中】
けいちょんフェス、け'z、西野未姫コラボ、オリラジ藤森コラボ、ニューヨークコラボ、宮迫博之コラボ、マッコイ・マー坊バイクシリーズ、お見送り芸人しんいち・ランジャタイコラボ、地獄の8期回
【減少気味】
マッコイ斉藤凸、軍団山本招集、大原がおりコラボ、キャンプ企画、生配信
【激減】
林明寛出演、稲田先生とダイエット、インパルス堤下コラボ、鈴木紗理奈コラボ、けいちょんパスタ、品川祐コラボ、届いたシリーズ、クリスタルガイザー凸、Win Win Wiiin、杏子回、けいちょんショッキング、ゲーム配信、バタやんコラボ、磯部希帆コラボ
こうして見ると、【減少気味】、【激減】の中に人気シリーズが結構あると思うのである。なぜやらなくなったのか?なぜやれなくなったのか?を説明して欲しいわけである。視聴者が「医療ダイエットでダイエット成功おめでとう」と言いながらどこか悲しい気持ちになり得るのは、「稲田先生とのダイエット企画は一体なんだったのだ」、「痩せるなら稲田先生のもとで痩せてほしかった」、という意識が抜けないからだ。
再三述べているように、「けいちょんチャンネルのリソースの多くが『けェス』に注ぎ込まれ、それ以外のことに使う時間や気力、体力、認知資源の余裕を失くしていっている」のではないかと思うのだ。
何度も言うが「けいちょんフェスをやるな」と言うつもりはない。しかし、多すぎるのである。そしてやるのであれば、けいちょんチャンネルファンが楽しめるようにして欲しいのだ。けいちょんチャンネルファンの多数派が「けいちょんに歌って欲しい」と言ったのだろうか。まずはけいちょんフェスを減らした上で、【減少気味】、【激減】のシリーズを可能な限りまんべんなく復活させればいいのではと思う。
けいちょんチャンネルに斬新な企画をやってほしいともできるとも思っていない。企画単位で言えば「キャンプ」、「ダイエット」、「パスタ」、「届いたシリーズ」、「クリスタルガイザー凸」ぐらいのものでいいのだ。そしてそれを「誰とやるか」というのが重要なのだ。本栖湖キャンプにバタやんを連れて行ったから面白くなったのであり、パスタを西野未姫に振る舞ったから面白くなったのであり、「届いたシリーズ」をロンブー亮とやったから面白くなったのであり(【超大物】ロンブー亮と大量に届いた荷物を開封!【本当にありがてーな】)、「クリスタルガイザー凸」をカジサックにやったから面白くなった、というだけの簡単な話だ。
「けいちょんチャンネルがどうしたら面白くなるか?」は、むしろ視聴者のほうがよくわかっている。もちろん視聴者によって好みの差はあるが、いずれも「けいちょんのやりたいことをやる」よりは面白くなるものに溢れている。少なく見積もってもいまは3万人の人が毎回見てくれているのだ。「MAZDA Zoom-Zoom スタジアム」の収容人数が33,000人だ。エンターテイナーならば満員の「MAZDA Zoom-Zoom スタジアム」で、「(自分が)やりたいことをやる」ではなく「(観客を)楽しませる」というスタンスでいて欲しいものだ。