山手線内回り/柳美里
¥1,890
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何の気なしに借りてしまいましたが、

考えてみれば柳美里。

暗いテーマが多いじゃないですか。



この本のテーマは自殺、なのだろうか。

3つの物語が載っているが、最後は自殺に向かっていっているのだろう。


というか、1つ目の話は正直いってあまり理解できなかった。


2つ目は、主人公の思考回路が若干理解できて、

やばいと思った。

何気ない日常の中に

引っかかりを見つけてしまって、

そこからどんどん妄想して崩壊していってしまうような。

主人公が何かって言うと「ニンニン」とハットリ君の真似をするのが

めちゃくちゃ気色悪いんだけど、

それがはまってしまっているというか。

なんとなく、クラスで浮いてしまうタイプのキャラが親になってしまうと

こういう感じになってしまうというか。


こういう大人、結構いると思う。

で、狂ってします。

自殺と他殺の違いがあるかもしれないけど、

その自殺は紙一重。


3つ目の話は男からしてみれば

それで死なれても辛くない!?って話。

まあ、ありそうな話だけれど。

男は出会う女に左右されてしまうなあというのが良くわかる。

最近の引きこもり系な男の人は知らないけど、

一般的に、男のほうが振られても相手を気遣って

死ぬのは控えたりするきがするのだが。



全編的に、絵文字が入っていたり、字の強調が入っていたり、

現代的(メールやブログを意識した)仕上がりになっている。

この手のやや怖い話に太字は効果的ではある。

いまだに浮かび上がってくることがあるような。



強調文字のせいか、物語のインパクトなのかは紙一重だけど、

暗い暗いインパクトが残る話たち。

特に2話目。

となりのあなたも、自分も、そうなる可能性があるような。

人が負のスパイラルに吸い込まれていくきっかけは

ほんの些細な自意識過剰だったりするのだと思う。




この本の値段は1890円

2007年の節約額は35499円、

通算の節約額は118940円になりました。