西 加奈子
さくら

5人と1匹の家族の物語。

昔々幸せだった家族は

さまざまな問題を抱えてさまよっていく。

それはひとつひとつ解決できたりできなかったり。


扱われる「様々な問題」は一昔前だったら、

ドラマでしかありえない世界に近かった。


21世紀の今、「様々な問題」は本当にその辺にありそうな

気配が漂っている。

この物語の語り部となる次男も、

喜怒哀楽はあるものの、

「様々な問題」をありえない問題ではなく、

日常の延長として語っているような印象がある。


今を象徴しているような様々な問題に

普遍的な家族愛で向かい合っている様が

心に響いてくる。

誰に強制されるわけでもなく、

3人の兄弟が無意識に家族の絆を自覚していく。


今の風景に懐かしい心が交錯するような、

読んだ後ありのままの今を受け止めようと思わせる本、

だと思います。


この本の値段は1470円。

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