石田 衣良
アキハバラ@DEEP

以前にもこの喩えを出したような気がする。

この本も、「ぼくらの7日間戦争」を彷彿とさせた。

私には「ぼくらの7日間戦争」だけど、

ほかの人は別の喩えを持っているんじゃないだろうか。


舞台はアキハバラ。

時代の空気を切り取った感じ。

いつの時代にもある、明るい方の反対側の世界。


そこにいる、一見冴えない若者たち。

仲間と出会い、力を合わせる。

巨大な敵が出てくる。

当然戦いになる。



定番だから悪いとは一言もいってない。

むしろ、定番を面白く表現できることが大切だと思う。



石田氏の小説の中で、

この本はIWGPの系統に入ると思う。

IWGPもある意味定番なわけだけど、

文章は面白く引き込まれていってしまう。



本当の批評家の人たちが、

文体とか、展開のうまさとかいろいろ書いていると思うので、

偉そうな表現は避けるけど、

私がこの人の本を好きな理由が一つある。



人が普段言いたいけど、言えないような、

ちょっとくさいセリフをわざと言わせているような気がする。


そこに、やられた感があって、嬉しい。




このストーリーのなかでは、アキラとボックスのセリフに

そういった感がちりばめられている。



定番を現代風に切れ味よく展開させながらも、

読者の期待にこたえる。




楽しく読めた一冊でした。



この本の値段は1619円。

節約の合計は13562円になりました。