齋藤 孝
座右の諭吉 才能より決断

歴史上の人物というのは、

本を読まない限り、断面しか知らないもの。

例えば徳川家康 = 江戸幕府を作った、とか。


私は福沢諭吉 = 慶應を作った人、としか知らなかった。

福沢諭吉という人物には興味があったので、

読んでみた。


私は語学と古文が本当に嫌いで、

成績も実際メチャクチャ悪かったので、

この本は福翁自伝など、自分では絶対読まない原書の

フレーズを引用してくれていて、有難い。


また、フレーズ、解説のあとに齋藤氏の見解も入っているのだが、

これも興味深いことが色々と書いており、面白かった。


福沢諭吉も諭吉に共鳴している齋藤氏も

民の人として、実学として捕らえることの重要性を訴えている。

私も会社に入ってから

雑事の重要性、スピードと期限、費用対効果の考え方とかを

意識するようになった。


会社員として働いているから、

理解が早かったのかもしれない。

自己啓発系の本として、読んで損は無い。



本文中に「人生のテキストとなるような本を持つべきだ」という部分があった。

この部分は非常に共鳴できるし、

最近の現代人が疎んでいる部分であると思う。


まだ無いですね、私。

そういう本を探そうと思った。

小説では「麻雀放浪記」と「深夜特急」は何度も読んだけど。



この本は700円。図書館で借りました。

合計節約金額は6443円になりました。