3年ぐらい前にエンジンの組み直しをやった甥っ子のZXR400。
7万キロ走行のZXR400のエンジンと2万キロのエンジンの部品を使って組み直しをやったんですよ。
洗浄して組み直しただけなんで新品パーツはガスケットとカムチェーンぐらい。
ほんとはピストンリングとカムチェーンテンショナーは新品にしたかったけどピストンが0.5mmオーバーサイズでリングは廃盤。
テンショナーも廃盤でした。
だからパーツ代は15000円ぐらいで仕上がったんですけどね。
組み直してから15000キロ走行でオイルのにじみが激しくなってきたのとカムチェーンの音がうるさくなってきたんでエンジンをオーバーホールするか載せ替えすることに。
エンジンの調子が悪いってことはなかったらしいけどオイルが垂れてるのがイヤだったみたい。
ヤフオクで買った中古エンジンが使えそうなんでとりあえず載せ替えをするってことで元のエンジンを現在バラし中。
できることは甥っ子が自分でやってるけど、わからないことがあると連絡があるんですけどね。
この前シリンダーヘッドのバラし方がわからないってことで応援に行ってきたんですよ。
シリンダーヘッドはポートの段付き修正とバルブシートの当たり修正にバルブの磨きをやったんで、どうなってるか気になってたんで確認できたのは良かったけどね。
ポートは意外と綺麗な状態で吸排気共にそんなにカーボンは付いてなかったけど燃焼室とピストンヘッドのカーボンはガッツリと溜まって固着してましたね。
甥っ子はおとなしい走りなんであんまり回さない。
ZXRはレッドが14500rpmからだけど10000rpm回したことないぐらい。
おっさんと違ってエンジンが悲鳴あげるような走りは全然しない。(笑)
キャブ車で回さないとカーボンがどんどん溜まっていくからね。
たまには回してカーボン飛ばしたらなあかんでって言うといたけど。
たまに高速乗って高回転まで引っ張ってあげるとエンジンが軽く回るようになるんですけどね。
経験したことある人も多いと思うけど。
これは溜まってたカーボンが焼けてクリーニング効果があるからなんですよ。
ガソリンタンクに入れるクリーナーとかあるけどエンジン回してあげるほうが確実に効果があるんですけどね。
無駄なお金使わなくて済むしね。
4ストエンジンのカーボンは固まって蓄積されていくんで回さないエンジンほど燃焼室とピストンヘッドのカーボンが多くなる。
たまたまだけど、2年前に組んだ後輩のセローエンジンもエンジン載せ買えやってたんですよ。
中古エンジン買って自分でエンジンを組んでみたかったらしくできあがったんで載せ換え。
前のエンジンを開けたらこっちは5000キロしか走ってないのにZXR400よりもカーボンが多い。
エンジンは回さないで乗ってると回らなくなるよって言うんですが、このカーボンが原因なんですよ。
そんなことないって言う人がいるんですが同じバイクでも回さないで乗ってるバイクとたまに回してあげてるバイクだとエンジンの調子は確実に変わってくるからね。
もちろん適度に回してるエンジンのほうが調子が良い。
バイクを大事に大切にするにはゆっくり乗ってるほうが良いと思ってる人がいると思うけどそうではないんですよね。
エンジンって一番効率の良い回転域っていうのがあってその回転域を使うとカーボンの溜まりや蓄積は最小限になるからね。
で、効率の良い回転域っていうのが最大トルクが出る回転数から最大パワーが出る回転数。
この回転域が燃焼効率が良い状態なんで力があってパワーが出る。
常に効率の良い回転域を使って走る必要はないけど、低い回転になればなるほど燃焼効率は落ちてカーボンが溜まりやすいんでエンジンには良くないっていうのを知っておいて欲しいなぁって思うんですけどね。
どうでも良いと言えばどうでも良い話だけど。(笑)
こうやって実際に見ることってあんまりないと思うんでカーボンが溜まるってどういうことなのかはわかったと思うけどね。
たまにで良いんで1速や2速で効率の良い回転域を使ってあげればエンジン内部を綺麗に保つことができて調子の良いエンジンを維持できるからね。
今回はキャブ車だったからカーボンの溜まりが激しいっていうのがあるけどインジェクションのバイクでもカーボンは溜まる。
キャブ車よりかは燃焼効率が良くなってるから溜まりにくいだけで溜まらないってことではないからね。
これもやっぱり乗り方で大きく変わるからキャブ、インジェクション関係なしに乗る人によってエンジンの調子は変わってくるからね。
覚えておいて損はないと思いますよ。