2021年1月25日のお話。

燃焼室が終わったんでポート内のカーボン落とし。


排気ポートはカーボン溜まるのわかるけど吸気ポートが黒くなってるのってあんまりみることないんですよ。
でも、このVTR250のエンジンは吸気ポートも真っ黒。
まぁこれも走行距離が多いからなんでしょうけどね。

それにしても排気ポートのカーボンの溜まり方はほんとエゲツない。
こんなに溜まるのってぐらい溜まってますからね。
バルブ付近からエキパイの取付け口までビッシリとカーボンで埋まってサイズが小さくなってるのがハッキリわかるからね。(笑)
 

吸気はポート内部が小さくなるほどではないけど排気ポートは確実に小さくなってて径でいったら2から3mmは確実に小さくなってましたよ。

たった2、3mmって思うかもしれないけどめちゃくちゃパワー落ちますからね。
面積で言うと1.5割ぐらい小さくなるんですよ。
説明しにくいのがもどかしいけど。
ほんとこれだけで体感できるほどのパワーダウンは確実にしてますからね。
ちょっとずつダウンするからわからないんですけどね。

4ストはポート加工しても大してパワーアップしないよって言う人がいるけど4ストもポートのサイズはめちゃくちゃ重要で大きくすると当然パワーアップしますからね。
もちろん内部の形状やバランスは大事で大きすぎてもダメなんですけどね。

吸気ポートって普通は黒くならないんですよ。
バルブの近くは黒くなるけどインマニ付近まで黒くなってのなってるのはほんと見たことがないぐらい普通はキレイなんですけどね。
でもこのエンジンは吸気ポート全体が真っ黒。
 

距離を走ったエンジンをバラしてみるのも良い勉強になりますよ。
こんなになるんだって言うのもあるし、これでもエンジンは掛かって走ってたんだと思うと凄いなぁと思うんですよね。

このエンジンはちゃんと動いてたのかどうかはわからないけど。

そう思うと今のVTR250のエンジンをバラすのがほんと楽しみ。
このエンジンよりさらに1万キロ以上走行距離が多いからね。

おっさんが乗り出してから過酷な走行も繰り返してるから各部に疲労が見られるとは思うんですよね。

この作ったエンジンを載せて違いを知りたいのもあるけど今積んでるエンジンの内部もめちゃくちゃ気になってるんですよ。

まだ載せ替えるまで時間があるからさらに走行距離も延びるし、いろいろとテストもしたいから過酷な走行もするだろうから、それまで耐えてくれるのかなっていう心配はあるけどね。

ちょっと話が脱線したけど、吸排気ポート共にカーボン落として地肌が見えるようにはなりましたよ。
吸気ポートはうっすらと黒くなってるだけかなと思ってたけど場所によっては積もってる部分があったのには驚いたけどね。


バルブ付近はわかりやすいように片側だけしかやってないんで完了ではないけど。
もうちょっとだけ残ってます。
 

機械も人間も同じで動いてる時間が長くなればなるほど何かと不具合が生じてくるのが良くわかりましたよ。

必要なモノが減ったり、不要なモノが増えたりね。

それが症状が軽い場合は人間なら風邪の症状とかが出るんでわかるけど、エンジンの場合は軽い症状の場合はほとんどわからないからね。
人間でいう大病の末期症状ぐらいにならないと不具合がわからないのが難しいところだけど、それまで普通には使えるっていうのは凄いなぁと感心するとこでもあるけどね。

今回のVTR250の中古エンジンを病気で例えるなら肺がんのステージ2ぐらいじゃないんですかね。
ちょっと体調悪いときがあるけど日常生活には問題ないみたいな感じかな。

おっさんは医者じゃないんで詳しいことはわからないし勝手な想像なんですけどね。(笑)

こんなことを考えながらキレイにしてると意外と楽しいもんで時間忘れて作業してるんですよね。
作業する前はめんどくさいなぁとかしんどいからやりたくないなぁとか思うけど仕事と一緒でやらないと次に進めないからね。

どうせやるなら楽しく。

一応おっさんのモットーです。
何でも楽しんでやらないと良いモノできないからね。
良いモノができるかどうかはわからないけど。(笑)