2020年8月20日のお話。
ほんとは盆休みの間に仕上げる予定だったモンキー、ゴリラ用のキタコSTDボアアップキットのポート研磨なんですが仕上がっても盆休みは付ける時間がないってことで今週に入ってポート研磨を再開。
昨日の夜にやっとポート研磨が完成したんですよ。
排気ポート側
吸気ポート側
燃焼室から見たところ
排気バルブ側
吸気バルブ側
写真だとわかりにくいけどこんな感じでポート内部の通路を拡大して仕上げました。
元の状態は高回転で糞詰まりしてたんで改善されるはずですけどね。
ポート研磨は無事に終わったんですが、いろいろと問題があったんですよね。
正直このボアアップキットはポート拡大もそんなにできませんね。
どういうことかと言うとハイチューンには対応してないんですよ。
元々のポート内部がかなり小さくなっててバルブガイドの周りが凄い肉盛りされてるんですよ。
なんでこんなに盛ってんねんって思ってめっちゃ削らなアカンやんって思ってたけどバルブガイドの圧入部分が太いんですよ。
ガイドの耐久性を出すためかなんか知らないけど圧入部分とポート内部に出てるガイドのほうが細くなってて段ができてるんですよね。
だから溝があったんですね。
なんでこんなとこに溝があんねんって思ってた理由がわかりました。
ポート内部に出てる部分が一般的な太さよりも細いなら圧入部分が太くなってるのはわかるけどポート内部に出てる部分の太さで十分な太さがあるから2段になってる意味がわからないんですよ。
ポート内に溝があるほうが問題あると思うんですけどね。
元々ポートが小さい上にガイドがジャマしてほんと削りにくい。
完全に高回転仕様にするならポート内部のガイドをカットするんですけど今回はストリートメインなんでガイドは残すようにしたんですが細い刃を使ってチマチマ削っていったんで思ったよりも時間がかかりましたね。
それに低、中速のトルクを落としたくなかったんでポート自体も絞り気味にしてたのにポート上部とカムやバルブスプリングが収まってるところの壁の肉厚が薄いんで特に排気ポートは上に広げるのは厳禁ですね。
このキタコのSTDボアアップキットはパワーを求めると加工も大変なんで高回転まで回す仕様のエンジンには向いてないですね。
耐久性を重視した低、中回転のトルクで走るエンジンを作ったほうが長く乗れると思うんですよ。
ただ値段から考えたら高いボアアップキットだなぁとは思うんですけどね。
6、7万円ぐらいするんですが、この仕様ならヤフオクなんかで売ってる安いボアアップキットとロングクランクを買っても半分の値段でエンジン作れますからね。
パーツメーカーのボアアップキットは大きな加工しなくて組むことができるっていうのがメリットなんで初心者には良いんでしょうけどね。
加工したり組み合わせを間違えるとエンジンブローするんで、パーツメーカーのボアアップキットは安心をお金で買っているって感じなんでしょうかね。
やっとポート研磨終わったんでバルブの擦り合わせしたら完成なんですが燃焼室がキレイならない。
もう少しキレイに磨いて仕上げたいんですよ。
たまにしかバラさないとこなんでできるだけキレイにしてあげてるほうが気持ち良いからね。
なんとか今週中に仕上げれそうでひと安心です。