2020年8月14日のお話。

今回はフロント周りを全バラするんでカウルをバラすんですが、これがめっちゃめんどうなんですよ。
このバイクをイジりたくない最大の理由が何をするにもカウルをバラさないといけないことなんですよね。


オイル交換するのにも片側のアンダーカウルをバラさないとオイルフィルターが外れない。
カウル付きのバイクはほんとメンテは最悪ですね。

その点、TS200Rのオフ車やVTRみたいにノンカウルだとメンテしやすいから、イジろうかなっていう気になるんですけどね。

ということでアッパーとアンダーカウルをバラしていくんですがインナーにもカウルがあるんですよ。
だから部品の数が多いしネジの数がめちゃめちゃ多いんですよ。
ダラダラやってたら40分ぐらい掛かりました。
日陰で作業はしてるけど暑さがエゲツないんでチャチャっと動けません。

カウルバラしただけでヤル気が無くなってきましたが、こっからが本番なんで気合い入れます。

フロントホイル外してフロントフォークを抜きます。
次にトップブリッジ外してステムナット回そうと触ったら手で回りました。
めっちゃ緩んでたんでステムのガタはベアリングの摩耗じゃなくて単なる緩みだったみたいです。
それにしてもこんなに緩むもんかなぁと思うぐらい緩んでたんですよ。

やっぱり中古車は自分でキッチリ確認しないといけませんね。

ステムを外すんでフロントスタンドからフレームスタンドに付け換え。
ステムの取り外しの準備が完了。


ステムナットを外してステムの取り外し。
ステムベアリングはヘタリも無く全然使える状態だったけどせっかく新品買ったんで交換します。
ZX12Rのステムベアリングは一般的なボールタイプのステムベアリングなんで今回はテーパーベアリングにしてみました。
 

ステムベアリングの交換で手間が掛かるのがフレームに付いてるステムのレースの取り外しなんですが思っていたよりも簡単に外れたんで良かったけどね。

  


ステムベアリングを交換してステムを元に戻していきました。
ステムナットを締めてステムベアリングの交換は完了。

今度はフロントフォークのオイル交換。
このバイクを買ったときにフロントフォークのオーバーホールはしてるって話だったけどノーマルの状態とは全然違ってるのでフォークオイルの選択もめっちゃ悩んだんですよ。
ノーマルのフォークオイルにしようと思ってたんですが柔らか過ぎるから正立の10番のほうが減衰が効いてて良いよって言われたんでフォークオイルは正立用の10番にしたんです。

フロントフォーク自体、ほんとはオーバーホールしたほうが良いけどフロントフォークのセッティング、オイルや油面が決まってからする予定。

このフロントフォークをバラすのにはスプリングを縮めないとトップキャップがバラせない構造なんですよね。
だから専用の特殊工具がいるみたいなんですが、当然そんなもの用意してません。
会社にあるもので作りました。
穴アキアングルと全ネジ。
ナットをインパクトで締めていきます。

 

なんとかスプリングを縮めることができたんですが全ネジのナットを締めてると油断するとアングルが外れてしまうのが何点だけど。
取り外し、取り付けできたんで良しとしておきます。

あとは油面合わせて終了と思ってたのに油面がわからない。
慌てて友人に連絡するも夜にならないとわからないということで1日目が終了。

次の日も昼から作業開始。
教えてもらったスプリング無しの全油面101mmプラスマイナス2mmなんで101mmでセット。


なんとか自作工具で組み立てもできてひと安心。
フォークを取り付けて突き出し15mmにセット。


早々に完成したんでカウル付ける前に洗車。
日頃できないエンジンの下周りやリヤサスのリンク周り、前後キャリパーなどをキレイにしました。

最後はアッパーとアンダーのカウルを取付けて完了。


フロントフォークは前よりかは沈むようになってるんで良くなったとは思うんですけどね。
試走したいところやけど、あまりの暑さでバイクに乗る気力が残ってないので試走とインプレは次回に。

3年越しでやっとZX12Rのフロント周りのメンテができました。
走るのが楽しみですね。