2020年7月23日のお話。
不調だったTS200Rですが、やっと光が見えてきたって感じです。
うちに来たときからエンジンは掛かって普通に乗れる状態でしたが、2スト200ccのパワーがなかったんですよね。
タコメーターが無いんでどれぐらい回ってるかわからなかったけど吹けきらない状態だったんです。
レブリミッターが効いてるような感じで回転上昇がストップしてたんですよ。
走行距離が多いんでピストンの交換ぐらいはしといたほうが良いだろうということで腰上OHして排気バルブもチェックしたんです。
キッチリ調整したんで完全復活するだろうと思ってたけど不完全な状態だったんです。
ピストン新品にしてシリンダーの当たり面も修正したんでエンジンは力強くなってパワーは確実に上がってるんですけどね。
キャブは濃いなぁとは思ってたんですが、ノーマルエンジンだしそんなにメインジェットの番手を低くするのはおかしいから、他に何か原因があるはずなんですよね。
リミッターが効いてるような感じで回らなくなるんでCDIがおかしいのかなとは思ったんですが先にキャブセッティングしてから様子をみようと思って今回キャブをバラしたんです。
キャブの内部の汚れを落とし、バラせる部品をバラバラにしたら、ニードルジェットがスゴいことになってたんですよ。
汚れてた状態。
汚れを落とした状態。
筒の横に小さい穴があるでしょ。
これ全部塞がってました。
この穴が塞がってるとメインジェットから吸い上げられたガソリンが直接メインボアに上がっていくんですよ。
ほんとはニードルジェットの塞がってた小さい穴から空気が入ってきてメインジェットから吸い上げられたガソリンと混ざる仕組みになってるんです。
それがガソリンだけが吸い上げられてたんで濃くなってたんだと思うんです。
ガソリンが濃い、特にメインジェットが濃いと頭打ちするというのは当然のことなんでわかってたんすが、頭打ちってレベルじゃなかったんですよね。
メインジェットが濃すぎると普通ならエンジンかからないし、ちょっと濃いぐらいなら少し上が回らないかなってレベルなんでこんな状態になっているとは想像できませんでした。
だいたいキャブが汚れるとメインジェットやスロージェットの穴も汚れで小さくなるで濃い症状よりも薄い症状になることが多いんですよね。
ガソリンが薄いとエンジンの掛かりも悪くなるしアクセル開けると止まるとかって症状が多いんですけどね。
うちのTSのエンジンはだいたいキックで1発始動。
街中ゆっくり流してる分には違和感もなくほんとスムーズに走るんです。
普通に乗る分にはアクセル半分ぐらい開けたら走るし、そこまでの領域ではキャブに不具合が全くなかったんでしょうね。
いろいろとイジッてきてそれなりに知識はあると思ってましたが、まだまだ勉強が足りないなぁと実感しましたね。
ニードルジェットをキレイにして穴の汚れを取ればキャブも復活するだろうと思ってキレイにしました。
メインジェット、スロージェット共に番号が見えるようになり、汚れで詰まって小さくなっていた穴も復活しました。
キレイにしたからキャブも復活すると思っていたのにショックな出来事が。
またまたニードルジェットです。
メインジェットが付く部分がヒビ割れてました。
これも汚れで見えなかったんですけどキレイにしたら見事なヒビ割れで再利用不可能。
今週中にキャブ付けたかったのに。
連休なんで部品の注文もできず作業ストップになりました。
月曜日にニードルジェット注文します。