2020年7月20日のお話。

バイクがしゃべってくれたら調子の良し悪しもすぐにわかるんですけどね。
そんなワケはないんで言葉で話し合うことなんか無理な話なんですけど。


でもバイクと対話するっていうのは聞いたことあると思うんですよ。
一体どういうことかと言えばバイクの音や反応、感触、振動などを感じることかなと思うんです。

この前久しぶりにZX12Rに乗って走ってきましたが、5月に針まで軽く走ったときとの違いがオイル交換と燃調の変更なんです。
オイル交換したばっかりだったので違いは明らかでミッションの入りがめっちゃ良くてスコスコ入るんですよね。
それに回転の上がり方がスムーズというか滑らかというか、5月に乗ったときよりも軽やかに回るんですよ。
 

燃調を変更してるから回りが違うんじゃないのって思う方もいると思うんですけど、燃料セッティングでのエンジンの回り方とオイルによる機械的な部分の回り方は違いがあるんです。


こうした違いを知るセンサーは誰もが持っている人間の感覚なんですよ。


正確には何て言うか知らないんですけど感じる力とでも言えば良いのかな。
この感じる力は使えば使うほど高性能なセンサーになっていくんです。

感じる力っていうのはバイクに詳しくない人にももちろんあるんです。

何かいつもと違う。
こういった感覚って誰にでもあるでしょ。
いつも乗ってる自分のバイクならちょっと違うと違和感を感じることがありますよね。

これが感じる力でバイクと対話ができるとおっさんは思ってるんですよ。

赤ちゃんってしゃべれない代わりにいろんな泣き方をしますよね。
泣き方の違いでお腹がすいたのか、オムツが濡れているのかを教えてくれます。

バイクも言葉を発することはできないけど音や振動、エンジンの回り方、車体の動きなんかでいろんなことをライダーに伝えてくれるんですよ。


聞く耳を持っているかどうか。

感じる力は誰もが持っている能力です。
感じたことをバイクに詳しい人に伝えるとバイクが何を言いたいのかを理解することができるんですね。

バイクに詳しくなくても感じたことをバイクに詳しい人に伝える。

詳しい人はあなたの言葉からバイクからのメッセージが何かを聞き出してくれますからね。
こうすることでバイクとの対話がだんだんとうまくなっていきお互いに信頼が増していきバイクと付き合っていけると思うんです。

機械というのはほんと正直で何かあれば必ず知らせてくれるんです。
良いときはキレイな音を発したり、なめらかでスムーズな動きをしてくれたりね。

悪いときは当然逆ですよ。

バイクは生きているワケではありませんが絶えずライダーに語りかけているというのは覚えておいて損はないと思うんです。

自分が大事にしているバイクなら今以上に愛着がわいて楽しく付き合いできるはずです。
バイクからのメッセージには耳を傾けてあげましょうね。