2020年7月6日のお話。
20歳ぐらいの頃に乗っていたスズキのスクーターHi-R。
1987年頃のスクーターです。
当時が1993年ぐらいなんで、すでに旧車扱いで部品もめっちゃ少なくなってたんですよ。
友達から貰ったんですが盗難にあって戻ってきたけど外装ボロボロで直さずに放置してたのを譲って貰いました。
もちろん新品部品は買えないので解体屋巡って外装パーツ集めて復活させたんです。
昔からスクーターはちょこちょこイジって遊んでましたが本格的にイジって遊んだスクーターがこのハイRなんですよ。
スクーターってミッションバイクと違って走りもイジりも独特の知識や技術がいるんですよね。
エンジンが良くても駆動系がキッチリとセッティング出てなかったら全く走らないし。
走りもニーグリップやくるぶしグリップができないから体重の掛け方が全然違うしね。
スクーターの基本的な知識を覚えさせてくれたのが、このハイRなんです。
実はこの頃は左のスネを複雑骨折したあとでミッションが乗れなかったんですよ。
歩く時も普通に歩けないような状態で車もミッションだったので乗れなくて足として使えるのがスクーターしかなかったんです。
外装直して乗ってたけど、ノーマルで満足してそのまま乗ってるワケがありません。
定番の駆動系からはじまり、チャンバー、ボアアップ、ビッグキャブとだんだんエスカレート。
ポン付けで速くなるワケもなく、いろいろと自分で手を加え、加工したりで対応していきました。
もう手を加えるところがないよってぐらいイジってたんで、キチンとセッティングしないともまともに走らないんですよね。
駆動系のセッティングも市販のパーツの組み込みだけではでないので、駆動系の動きを必死で勉強しましたね。
ベルトがローギヤからハイギヤまでキチンと動くように加工したり、クラッチのミートポイントを合わせるためにクラッチ削ったり。
スクーターは長時間走っていると駆動系が熱を持って加速が悪くなるのでセンタースプリングを何十種類と試したり。
試行錯誤の連続で半年ぐらいは毎日のようにこのハイRをイジってましたね。
夢中になったのは半年ぐらいだったけど、ほんと毎日のようにイジってたんでイヤでもスクーターのことが詳しくなりました。
イジっては週末走りに行きを繰り返して遊んでましたね。
スクーターはエンジンが良くても駆動系をエンジンに合わせていかないと全然走らないっていうのを教えてくれたバイクです。
スクーターって奥が深くておもしろいんですが、プーリーやトルクカム、クラッチなど駆動系は部品の交換だけで良くなることもなく加工が必要になるんです。
これがおもしろいんところでもあるんですが、めんどくさいなぁって感じるところです。
2ストのスクーターと違って今は4ストスクーターになり駆動系のセッティングも2ストほどシビアにやらなくても走りますが基本的なことは同じなので、キッチリ合わせるノウハウはあるに越したことはないなぁと思いますね。
スズキのハイRなんですが独特のカタチが大好きでめちゃくちゃイジって遊んだけど足が治ったらほとんど乗らなくなりました。
短期間だったけどスクーターの基本を教えてくれた、おもしろくて楽しいバイクでした。